イケメンなだけじゃダメ ミスターフランス2026、17日に決勝

2026.01.16

2026年1月16日(金)、明日17日、ミスターフランス2026の決勝大会が開催され、予選を勝ち抜いた27人の中から今年の「ミスター」が選ばれます。毎年前年の12月に選抜され、注目度が高いミスフランス(Miss France)とは違い、テレビ放映もないため知らない人も多いこの大会ですが、「ミス」同様に様々な分野のクイズも出題されます。

 

ミスターフランス、その選考条件は?

パリ郊外リュイユ=マルメゾン(Rueil-Malmaison)で行われるミスターフランス大会への出場資格は、年齢18歳~30歳までのフランス国籍であること、独身で子供がいないこと、身長175センチ以上であることです。

社会とかかわる活動、コミュニケーションと知識

大会主催者によると、ミスター候補者たちは「ルックスだけでなく、彼らが歩んできた人生、人間性、価値観、そしてどのような挑戦を行ってきたか」が重視されます。

そのため、選抜大会においては「自らが生きる時代を意識して、社会にかかわり、意義あることを体現する」人物であることを表現しなければなりません。

優勝者はミスフランス同様、1年間、テレビをはじめ様々なメディアで広報活動を行うため、コミュニケーション能力も要求されます。

加えて一般常識テストを受けなくてはなりません。

内容は広範囲で、数学、歴史、地理、文化一般、政治・行政、時事問題、自然、生物などに関する三択問題がだされます。

ちなみに、このテストには合格不合格はなく、テストの点数が審査員に通達され、審査資料の一つとして加味されます。

昨年のミスター、環境保護に取り組むスポーツマン

2025年の優勝者、ローヌ・アルプ(Rhone-Alpes)地方代表でオート・サヴォワ(Haute-Savoie)出身のマチュー・ベディニ(Mathieu Bedini)さんは、環境保護を重視し、自らも環境問題に取り組んでいました。

スキーのメッカで育ち、山岳スポーツの愛好家である彼は、温暖化により年々後退するアルプスの氷河や、特にハイキングや登山客が投棄するプラスチックゴミによる環境汚染に心を痛めていました。

 

タイトルの恩恵少ないミスターフランス ミスフランスと大きな待遇差

優勝すると「Mister France」のマフラーを一年間まとうミスターフランス、実は姉貴分のミスフランスとは大きな違いがあります。

1920年代に創設されたミスフランスは96年もの歴史を誇るのに対し、その男性版は1984年に「ムッシュー・フランス」(Monsieur France)として始まり、のちに「ミスターフランス」に改名されています。

この二つのコンテストの最大の違いは、ミスフランスが企業であるのに対し、ミスターは非営利団体であることです。

2024年の予算を比較すると、ミスフランスが40万ユーロ(約73,500,000円/1ユーロ=約184円)に対し、ミスターはわずか65,000ユーロ(約11,940,000円)でした。

テレビ放映もあり、メディアでの露出度も高く、一般にも広く知られているミスフランスと比べ、まだまだ知名度の低いミスターフランス、優勝者の待遇にも大きな差があります。

報酬目的での参加は困難なミスターフランス

スポンサー企業の数も多いミスフランスに選ばれると、ティアラ(小さな冠)をはじめ、ドレス、高級時計、車、招待旅行など様々な賞品をもらいます。

ミスターも、何着ものスーツやタンス一杯の下着が協賛企業からもらえ、フランスの海外県で行われるイベントへの参加の際には、ほとんどの場合航空券やホテルが無料提供されます。

しかしながら、パリにアパートが用意され、1年間給料をもらうミスと違い、ミスターはイベントなどに参加して受ける報酬以外に固定給はありません。

そのため、ミスターのタイトルで1年間生活費を稼ぐのは難しく、候補者も報酬目当てに参加する人はほぼ皆無といえます。

2023年に優勝した、リサンドル・ヴァン・ミュイルデール(Lisandre Van Muylders)さんは、ミスターフランスだった1年間もコルシカ島の自宅に住み、夏は海難レスキュー隊員の仕事をしていました。

参加した動機について「自分はとてもシャイな性格だったので、自己啓発のために参加した」と語っています。

ミスターフランス2024:

 

ミスターのミッションと報酬は?

ミスターは、TVやメディアへの出演のほか、1年間社会奉仕活動をすることが義務付けられており、環境保護団体や社会奉仕団体などに所属して活動します。

報酬がもらえる活動としては、企業のイベントやサイン会、ブランドのプロモーションなどで、2024年時点で、目安としてイベント参加1回990ユーロ(約182,000円)、ブランドのファッションショーで1,190ユーロ(約219,000円)でした。

有料の一般投票、希望する非営利団体に寄付

明日1月17日に行われる決勝大会では、審査員にくわえ一般投票も併せて選考が行われます。

一般投票に参加するには1票あたり0.75ユーロ(約138円)を希望する非営利団体に寄付として支払います。一人50票で37,5ユーロ(約6,900円)まで投票できます。

今年のミスター、どんな人が選ばれるか楽しみですね。

ミスターフランス公式サイト

執筆:マダム・カトウ

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