前回の記事では、フランス語を勉強する上での文法の大切さについてご紹介しましたが、今回は“単語を覚えること”の大切さ”についてお話します。一度単語を聞いたり、見ただけで頭に入るというなら必要ありませんが、そうでなければ単語を覚えることは重要です。
単語はどのように覚えるの?
単語の覚え方は人それぞれだと思います。筆者は単語帳で覚えたり、文章を読んで知らない単語をノートに書き写し、暇な時に見て覚えるようにしました。「気合を入れて今日は何個覚える!」という方法ではなく、何度も見るうちに自然と覚えるようになりました。
単語暗記のコツ
単語帳や単語ノートを使って単語を覚える時のオススメは、例文とセットで覚える方法です。例えば、いきなりcommencer(始める)という単語を覚えても、使い方がさっぱりわかりませんよね。
Je commence à étudier le français. (私はフランス語を習い始める)のように、例文と一緒に覚えることで「この単語はこのように使うのだな。」ということがわかってきます。単語の使い方を一緒に覚えることが、単語を使いこなすことへの近道になるでしょう。
筆者の2歳の子どもは新しい単語に出会うと、私たちが話す簡単な文章を繰り返しながら覚えています。例えば、”ご飯”という単語に出会った時、Tu manges du riz(あなたはご飯を食べます)と、フレーズと共に覚えるという感じです。
動詞の覚え方のポイント
フランス語が難しいと言われる理由の1つが、動詞の活用形がとにかく複雑であることです。フランス人でさえ時々間違えてしまうほど、フランス語の動詞の活用は難しいのです。
規則的な活用は一度覚えて慣れてしまえば問題なく使いこなすことができますが、Aller(行く)やVenir(来る)などの不規則な活用は1つずつ覚えていくしかありません。
覚え方としては、je, tu, il/elle/on, nous, vous, ils/elles の6つのパターンを何回も紙に書いて、口ずさみながら覚えましょう。これは実際フランス人が活用形を覚える方法だそうです。
最初のうちは活用を繰り返しているだけなので、「こんなの意味があるのか?」と思ってしまいます。しかし身体に染み付くぐらい繰り返していると、いつの日かびっくりするほど会話の中ですんなりと活用を使いこなすことができるでしょう。
まとめ
どんな言語でも単語力がなければ、”話す・書く・読む・聞くこと”はできません。単語や動詞の活用など覚えることがいっぱいのフランス語は、正直めんどくさいし投げ出したくなるときもあることでしょう。
しかし、地道にやっていくことこそが、フランス語上達への近道になります。とはいえ、あまり気負い過ぎず楽しみながら単語や活用を覚えていってくださいね。
執筆 北川菜々子