フランス語入門者には、ライティングも重要であると筆者は考えます。今回はなぜフランス語初心者がライティングを学ばなければならないのか、おすすめのライティングの学習法をご紹介します。
ライティングの重要性
フランス語は日本語と同様、話し言葉と書き言葉が違います。実際フランス人が話すフランス語を聞いていても、書き言葉で話す人はいません。それならば、「初心者の段階で仏語のライティングなんて必要ないんじゃないの?」と疑問に思われる方もいるでしょう。
しかし、語学を学ぶ上でライティングを実践することは非常に大切なプロセスなのです。なぜならフランス語を組み立てることのトレーニングになるからです。
初心者であれば、話し言葉を書いてみるのもいいでしょう。話してみたいことを実際にフランス語で書くことによって、表現の幅が少しずつ広がってきます。
以前、フランス語オススメ学習法【入門編3】リスニングに必要な3つの方法の中で、「フランス語を話す上で大切なことは、頭で翻訳せずにフランス語をフランス語として理解することです。」とお話ししました。ライティングを実践してみることは、頭で翻訳せずにフランス語を話すことにも役立つのです。
どのようにライティングをするのか?
まず初心者の段階であれば、自己紹介や今日あった出来事などをライティングしてみるのがオススメです。知らない単語は辞書を引くことによって、ボキャブラリーの幅をグンッと増やします。実際に自分で使ってみた単語は、単語帳で学ぶよりも何倍も早く頭の中に入るのです。
理想的なライティング方法
簡単なフランス語しか書けなくても、日本語で翻訳して書くのではなくフランス語でそのまま書くことが理想的です。今日の出来事を書く場合、例えば「今日は友達とカフェに行った。」と頭の中で日本語に翻訳して書くのではなく、Je suis allé au café avec un ami. とフランス語で考えて書く習慣をつけることが大切です。
しかし、実際に日本語から翻訳せずにスラスラとフランス語が出てくるようになるには何年もかかります。気が遠くなりそうですが、日々の小さな積み重ねの努力が必要なのです。
フランス人にチェックしてもらおう
ライティングをしたものを必ずフランス人にチェックしてもらいましょう。文法的な間違いや単語の不適切な使い方などの指摘を受けることも重要です。筆者自身もフランス語を話す時や書く時の文法の間違えの癖があるそうで、フランス人からよく指摘を受けます。
頭で考えてフランス語を話したり書いたりしないので、この癖を直すのは難しいと感じています。やはり初心者の段階から正確なフランス語を身に付けることが大切なんですね。フランス人からチェックされ間違った箇所はしっかりと確認するようにしてくださいね!
最後に
フランス語初心者にとってライティングはかなり大変なことです。しかし総合的に勉強することは、相乗効果となってフランス語の能力が全体的に伸びるメリットがあります。難しいことですが、ライティングをおろそかにせずフランス語の勉強をしてみてくださいね。
執筆 北川菜々子