フランス語が話せないまま渡仏してしまった僕、Daisukeのとっておきフランス語学習法「秘伝の書」を皆さんにだけこっそり伝授しています。
書き出せない箇所を辞書で調べる
さて、一通りフランス語で書けたら、いよいよ辞書を取り出します。どうしても書き出せなかった箇所を、発音を頼りに調べていきます。この時はまだ、文全体を訳そうとはしません。あくまでも書き出せなかった部分を調べる程度です。
何度も何度も聞き返し、文章の内容や前後の単語から判断して、その発音に合う単語を探します。けっこう根気のいる作業なのですが、ピタっと当てはまった時の嬉しさはなんとも言えません。パズルのピースがはまった時のような感じです。
セリフをフレーズごとに読み上げる
ここまでくれば、自分の書きだした文章が頭の中にかなりしっかりと記憶されるようになります。それほど難しくないシーンであれば内容もわかってきます。そこで次の作業です。
1、ワンフレーズごとに一時停止して、フレーズを読み上げる。
2、少しずつ読むセリフn量を増やしていく。
3、映画と一緒にセリフを言う。
自分で書き上げたフランス語を見ながら、ワンフレーズごとに俳優の真似をして読んでいきます。この時大切なのは、発音だけでなく、イントネーションやスピードも真似をすることです。
最初のうちは俳優と同じ速度で読むことは難しいかも知れません。もし動画再生ソフトやDVDプレーヤーに速度を調節できる機能がついているならば、活用しましょう。
自分の耳で気づくようになる
読んでいると「あれ?なんかここ、おかしいな。聞こえてくるのと書いてる単語が違うな」と気づくところがたくさん出てきます。
それがとても重要です。「こう聞こえてきた時はこの単語だ」「こう聞こえてきてもこの単語ではない」と自分の耳と目で気づくことが一番大切なのです。
フランス人に自分の発音で聞きとらせる
それでもやはり、どうしても聞き取れない個所は出てきます。どうしましょう。
無理に執着するのはすっぱりあきらめましょう。分からないものはわからない。カタカナだけ書いておいて、今度フランス人と話す機会があった時に自分で読んで、フランス人にディクテをさせるのです。
最初から「ここ何?」と言ってはいけません。「わからせる」のです。と言うことは、もうお分かりですね。ちゃんとした発音をしなければ、相手はわからない。
相手のフランス人は前後のフランス語の意味と、僕の発音からそれが何かを判断して教えてくれます。こちらは意味が分かっていようがいまいが、聞こえたとおりに発音をしなければ決して通じません。
この逆ディクテをすることで、自分が間違って聞き取っていた場所や発音のミスなどがより鮮明にわかります。僕はひたすら、この映画のディクテを繰り返し繰り返し続けることにしました。
※写真は僕の逆ディクテの一番の餌食となったFrancisさんとパートナーのLionelさん。そう、以前に「パリのバリアフリー化事情」でお世話になったお二人です。
執筆 Daisuke