みなさん、フランス語で「pied grec」(ピエ・グレック)というと、なんのことかご存知ですか?直訳すると、「ギリシア(人)の足」。直訳がわかっても、うーん、と首をひねってしまいますね。
ギリシャの足
写真は古代彫刻の足です。何かお気づきでしょうか?そう、実はピエ・グレックというのは、足の指の中で、手で言えば人差し指にあたる第2指が一番長い足のことなのです。日本語でも「ギリシア型」という呼び方があるようですが、あまり知られていないように思います。このピエ・グレック、フランスでは割とよく耳にする言葉です。日本だと、多分、一番長いのは親指という人が多いのではないでしょうか。
実は少数派の型
実際、親指が一番長いというケースが世界的にはマジョリティで、70%がこの形だそうです。ちなみに親指が一番長い足は pied égyptien(エジプトの足)と呼ぶそうです。世界的に見て、次に多いのは、pied romain(ローマ人の足)と呼ばれる足で、親指から第2指、第3指までの長さがほぼまっすぐ揃っている足です。こちらは世界の25%。つまり、世界基準では、ギリシアの足の人はたった5%。
ところが、最近テッサロニキ大学と、ギリシア軍病院とが行った調査によると、ギリシア人では46%が「ギリシアの足」型なんだそうです。さすが、昔の人はよく足を見ていますね。「ギリシアの足」という呼び方は、道理に適ったものだというわけです。
あとがき
この調査によると、ギリシア人男性と女性では、男性のほうがギリシアの足をしている確率が高いそうで、なんと62%がギリシアの足だとか。次は是非、誰か、ローマ人の足と、エジプト人の足の調査をしてくれませんかねぇ。
執筆:ゆき