フランス人のライフスタイルは、ファッション、食べ物、キャリアなどにおいて、私たちにいつも何らかの発見を与えてくれます。フランス人の友達や、仕事で付き合うフランス人達と良好な人間関係を築けたら、世界がもっと広がると思いませんか?今回は、私がフランス生活を通して得た経験をもとに、前もって知っておくと人間関係がスムーズになるコツ、特に女性との交流で感じたことをレポートします。
気分屋?フランス女性の態度はわかりやすい
「私、何かしたかしら?」と心配してしまうくらい、冷たい態度のフランス女性に出会うことがあります。役所の受付など一度きりなら、まぁ仕方ないと割り切れますが、職場などで定期的に顔を合わせる人だとやりづらいものです。
しかし、観察していくと急にご機嫌な態度で接してくることもあるため、相手の気分に振り回されないことが大事です。
あとになって、実は相手がプライベートな問題によって辛い思いを抱え、気持ちが不安定だったと知ることがあります。相手の不機嫌さ、ご機嫌さは相手自身の問題で、自分とは無関係なことをしっかり心に留めておきましょう。
しかし、フランスではそんな大人げない態度をとっても、それを許容する土壌があるように感じます。最初はびっくりしますが、慣れてくると上手に距離を置いて付き合えるようになるようなっていくようです。
女性数人が集まると悪口が始まる?!
女性グループというものは楽しい反面、やっかいな部分もあるものです。4人グループで話していて1人が不在のとき、残りの3人がその場にいない女性を悪く言う場面に遭遇したときはびっくりしました。
しかし、これはフランスではよくあること。私は悪口のように聞こえましたが、どうやら彼女らはそんなことは全く思ってないようです。ちょっと軽口を叩く程度のものらしく、また4人になると仲良くおしゃべりを再開していました。
少しの批判は許容範囲?
この出来事をフランス女性に話したとき、「あれは嫌よね、でもよくあることなのよね。」とさらりと慰められました。彼女たちにとっては悪口ではなく、気になったことを口に出しただけという感覚らしいのです。
日本人は批判に慣れていないので、こういう場面に遭遇すると守りに入る方も多いと思います。しかし、フランスは各自が自由に発言をすることが許容される社会です。
悪口ばかり言う人は信用されませんが、少しの批判は許される範囲なのです。こういった女性グループの雰囲気になじめないタイプの方は、常にパートナーと一緒にいる選択をするようです。
素敵ですね!と褒めて輝くフランス女性
女性グループでレストランに集まると、まずお互いを褒め合うことから始まります!「あなたのそのかばん、今年の流行色よね。」「そのアクセサリーとっても似合ってる!」「ワンピース、この素材って着心地いいわよね。」
こんな風に各自お互いの素敵な部分をきちんと声に出して言うのです。私も心で思っていたけれど口には出さなかった素敵な誉め言葉を、友人のフランス人女性たちはどんどん発言していきます。褒められて気分が悪くなる人はいませんよね。
そして、褒められたら謙遜しないことが大事です!「いやいや…」なんて言わず、「そう?ありがとう!」と笑顔で答えればいいのです。フランス人は本当に褒め上手な人が多く、見習いたい面だと感じています。
男性でしたら、フランス女性には少し言い過ぎかな、というくらいの誉め言葉を使っても大丈夫です。
助けてほしいときはきちんとアピール!
フランス人は相手の心を察して行動を起こす、という観念があまりないように感じます。ですから、何か手助けが必要なときは、素直に声に出して頼みましょう。困っている人を助けるときは一致団結するのがフランス人です。
フランスでは、震災のチャリティーイベントの協力や、快く寄付に参加する人が多いです。社会のためなら協力する!という姿勢が感じられます。
私も街中で、「手伝いましょうか?」と声をかけてもらうことがあり、フランス人の親切にふれる機会が多くあります。
家庭や職場などで困ったことがあれば、一言相談をするだけでも大丈夫。そういうときにはそっとしておいてくれたり、有益な情報をシェアしてくれたりと頼もしい味方になってくれます。
まとめ
フランスでは、相手にわかるように自己表現することが大切です。喜怒哀楽を素直に出すことは一見大人げないように見えることもありますが、受け入れる側が冷静に大人の態度で対応できれば大丈夫です。また、日本の美意識やライフスタイルに興味を持つフランス人も多くいます。フランス人と日本人、お互い良い刺激を与え合う関係を築けるといいですね。
執筆YUKO