フランス旅行が好きな方なら、オーベルジュでの宿泊についてご存知の方もいるでしょう。プチホテルや民泊とはまた違った楽しさがありますが、フランス人の多くはどのように利用しているのでしょうか。今回は、オーベルジュの魅力や、存分に楽しむためのポイントをご紹介します。
フランス風オーベルジュとは?
オーベルジュとは宿泊施設があるレストランのことをいいます。多くのオーベルジュは街の中心から離れた場所にあり、部屋数が少なめで個人か家族経営行っていることほとんどです。
どのオーベルジュもオーナーのこだわりが特徴的です。食事やワインなどは地元の食材やオーガニックに力をいれていたり、モダンなインテリアやプールなど設備に力を入れていたりサービスが充実しています。ゆったりとした旅行を楽しみたい方はオーベルジュがおすすめです。
おすすめのオーベルジュをの利用法
オーベルジュは静かにのんびり過ごしたい週末旅行に選ばれることも多いです。また、長距離移動のバカンスの途中で、休憩に1泊~2泊で利用されることもあります。
オーナーがお勧めするお料理とワインをゆっくりと楽しみ、癒しのひとときを過ごせて最高です。宿泊客の為のレストランなので、きめ細かいサービスを受けることができるでしょう。カップルや家族旅行などによく利用されています。
オーベルジュに泊まってみてわかったこと
私は過去に何度かオーベルジュに泊まったことがあります。短い滞在だけれどリラックスしたいと思って選びました。季節ごとにタイプの違うオーベルジュに泊まったのでご紹介します。
冬のオーベルジュ
スキー場に近いその宿は山小屋風の建物で、受付・食堂・バーカウンター・ジャグジー・プールがありました。木の香りと赤を基調としたカントリー風のインテリアが素敵でした。
朝食は各自のリズムで食堂で頂き、夕食は夜8時スタートで宿泊客たちが各テーブルで一緒に食事をします。多くのお客さんが、夕食前にミニバーで食前酒を飲みながらその日あったことやお勧めのゲレンデの情報交換をしていました。
また毎年来ている常連さんもいるらしく、お客さん同士が気軽に交流できる雰囲気が新鮮に感じました。
夏のオーベルジュ
長距離移動の途中、休憩宿泊の目的で予約しました。夏だったのでプール付きを条件に探すと、リタイヤされた夫婦が夏の間のみオープンしているというオーベルジュを見つけました。
ご夫婦2人なので夕食はなく、客室は10室ほどでこじんまりと。お目当てのプールはシャワーやデッキもありなかなかの設備でした。
テラスで朝食を頂くのですが、来た人から長方形のテーブルに座っていくスタイルです。オーナー夫婦は、「夏はここでオーベルジュをして冬は2人で旅行に行く」と言っていました。とても素敵な思い出です。
春のオーベルジュ
3度目は、気分転換に小旅行ということでまた別のオーベルジュを予約。そこはお城を改装したオーベルジュで、料理上手なマダムがほぼ1人で取り仕切っていました。この時は夕飯のスタート時間が遅かったので、残念ながら夕食は外で済まし朝食のみでした。
朝食は、お城の中庭で好きな時間に来てとることができます。マダムのスタイルはたっぷりと!らしく、テーブルには沢山の果物、ハム、デニッシュが綺麗に盛りつけられていました。
小鳥のさえずりを聞きながらとても大きいボウルでカフェオレを飲み、とてもリラックスできました。インテリアもフランスの田舎風の作りでタイムスリップしたような気分に…。
全5室程度の小さなオーベルジュでしたが、年配のカップルや女性4人組や家族などで満室状態!宿泊客が自由に使える冷蔵庫とキッチンもあり、マダムの気遣いが感じられるおもてなしでした。
ポイントを押さえてオーベルジュを楽しもう!
ほとんどのオーベルジュは田舎のほうにあるため、交通手段は車かタクシーが必須です。海外での運転はハードルが高いかもしれませんが、田舎道はそれほど難しくないと思います。
カーナビ付きの車をレンタル、もしくはスマホのマップ機能を使いましょう。または、駅からタクシーで行ける距離のオーベルジュに1泊するのもいいと思います。街中にある通常のホテルとは違ったおもてなしが体験できますよ。
また支払い方法を事前に確認しておくことをお勧めします。個人経営のため、時々クレジットカードが使えないオーベルジュがあるからです。現金であれば大抵は受け付けてもらえます。
多くのオーベルジュは、宿泊予約サイトもしくは、オーベルジュ独自のサイトから予約可能ですので事前にわからないことは聞いておくといいでしょう。
まとめ
隠れ屋的な魅力のあるオーベルジュ。フランス旅行のリピーターの方にとっては非常に興味深いのではないでしょうか。インテリアセンスや新しい食材の発見など、フランスの新しい一面が見られるかもしれません。面白い体験ができると思いますのでぜひ利用してみてください。
執筆 YUKO