今や日本では、家族や友人と連絡を取る手段は、LINEをはじめとするコミュニケーションアプリが主流となっていますよね。手紙はもちろんのこと電話やメールも連絡する際のツールとしては、使用する頻度が昔と比べてだいぶ減りました。
そのような事情は世界共通の流れですが、フランス人はLINEをあまり利用していないのはご存知でしょうか?今回は、そんなフランス人のチャットでのコミュニケーションに関してご紹介します。
フランス人はLINEを使わない?!
日本では、LINEのアカウントがないことにはどうにもならないほど、LINEが日常生活に欠かせないコミュニケーションツールとなっていますよね。しかしながら、フランスではLINEはあまり知られていません。
フランス人はチャットをする際、電話会社のSMS(ショートメッセージサービス)機能か、WhatsAppというインスタントメッセンジャーアプリを主に使用しています。少し前までは、スマートフォンではないタイプの携帯電話を使用する人も多かったため、SMSがチャットをする際の主なツールでした。そのためか、フランスの携帯電話会社の料金プランにはSMS使用量無制限の条件が多く含まれています。最近は多くの人がスマートフォンを使用するようになったため、グループ機能や写真などのやりとりのしやすさから、WhatsAppを併用する人が増えています。
SMSにもWhatsAppにもLINEでおなじみのスタンプ機能はないため、お気に入りのスタンプをやりとりするという習慣はありません。そのかわり、チャットでよく使われているのが絵文字。フランスでもそのまま”EMOJI”と呼ばれるほど日常生活に浸透しているんですよ。
どんな風にチャットするの?
チャットは基本的に友人や家族など親しい仲でやりとりすることが多いですよね。そのため、手紙やメールで使われるフランス語よりカジュアルな表現が多く使われます。
日本語でも「こんにちは」「こんばんは」などで始めず、もっとくだけていることが多いように、フランス語でもBonjour、Bonsoirより、Salut、 Coucou、Ça va?や英語のHelloなどの言葉でチャットを始めることが多くあります。
日本人と同様に、フランス人が返事によく使うのはOKです。これもOuiやD’accordよりカジュアルな雰囲気になり、チャットにも日常会話にも非常に浸透しています。
たとえば
「理解した」という意味で、”J’ai compris !”の代わりに”OK!”
「すべて大丈夫?」という意味で、”Tout se passe bien ?”の代わりに”Tout est OK ?”
という具合です。
気軽にチャットしてみましょう!
会話をするようにコミュニケーションを取れるチャットは、形式ばらずに簡単な単語と絵文字のやりとりでも連絡ができるので、手紙やメールよりも敷居が低いかもしれませんね。
ぜひ、機会があったら気軽にフランス語でのチャットを始めてみてください。
執筆:YUBO