2月14日(金)の現地の報道によると、フランスでも現在出会いの場として広く普及しているマッチングサイトの勢いが、徐々に衰えてきているとのことです。
フランスのマッチングサイト事情
最近ではカップルの出会いの場としてマッチングサイトが一般的になっています。マッチングサイトは恋愛の国フランスでも広く使われています
パリで恋愛コーチ業を行っているラブ・インテリジェンス社(Love Intelligence)のフロランス・エスカラヴァージュ(Florence Escaravage)社長によると、フランスではマッチングサイトが一時期流行し、今でも多くの人がサイトを通じてパートナーを見つけていますが、こうしてできたカップルの多くは長続きしないといいます。
何故マッチングサイトで出会ったカップルは長続きしないのか
その原因になっているのは、プロフィールに実際とは異なる情報を書いたり、突然音信不通になったり、浮気をしたりする人が多いことだそうです。こうして絶大な人気を誇っていたマッチングサイトの勢いが最近では衰え始めています。その一方で、職場や知り合い同士の飲み会、クラブ活動といった実生活では、相変わらず多くのカップルが誕生しているようです。
現在のフランス人の恋愛観、婚活事情
「パートナーを持つ」というイメージが描けなくなっている
近年のフランスでは親が離婚をするケースが増え、これまでの父親を一家の長とした伝統的な家族の形が徐々に変化してきている為、子供が、パートナーと一緒に人生を歩んでいくというイメージが持てなくなっているといいます。
パートナー探しに対する思い込み
その様な人々に対して具体的なイメージを持てるようなサービスを提供しているラブ・インテリジェンス社ですが、サービス利用者の多くはパートナー探しに対して共通の傾向があるそうです。
サービスにお金を支払っているので日常生活で出会う人よりも素晴らしい人に出会えると思っている、自分の好みと合致する相手に出会えると思っている、ということです。しかし、現実にはその考えの通りにはいかないことが多く、社が行った調査では、成立したカップルの約90パーセントは相手の容姿などが自分の好みと違っているということがわかっています。
良いパートナーを見つけるために必要なこと
それでは、良いパートナーを見つけるにはどういうことに気を付ければ良いでしょうか?
エスカラヴァージュ社長は、まずは相手に対して好奇心を持ち心を開くこと、そして、相手との関係に責任を持つことが大切だと言います。
更に、相手の様子を見て自分の気に入るかどうかを判断して受け身になるのではなく、相手に対して積極的に質問を投げかけ、相手の心を動かすことが大切だ、とも話します。そうすることで変化のある関係を築くことができるといいます。
パートナー探しがうまくいかなくなるのは、フランスならではの家庭環境、パートナーに対する思い込み、受け身の姿勢が原因になっているようですね。パートナー探しの在り方について改めて考えさせられます。
執筆・Shunsuke