22日(月)、オリンピック(Jeux Olympiques)のヨーロッパ大陸での放映権を所有している、アメリカのメディア関連企業ディスカバリー(Discovery, Inc.)は、2024年に行われるパリ夏季オリンピックで、フランスの公共放送であるフランス・テレヴィジオン(France Télévisions)が独占放映権を取得した、と発表しました。
歴史的なパートナーシップ
フランス・テレヴィジオンとディスカバリーは、22日に発表された声明で、「ヨーロッパ大陸でのオリンピック放映権を所有するディスカバリーと、フランス公共放送フランス・テレヴィジオンの間で『歴史的な』パートナーシップ協定が結ばれた」と発表しました。
これにより、フランス・テレヴィジオンは、2024年パリ夏季オリンピック、並びに2022年の北京冬季オリンピックの生中継の独占放映権を取得したことになります。
今回の独占放映権取得には、フランス・テレヴィジオンの他、フランスの民間テレビ局のTF1とM6も名乗りを上げていました。
契約金は
今回、フランス・テレヴィジオンとディスカバリーで交わされた契約の金額は明らかにされていません。しかし、ディスカバリーは2018年の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックから2024年のパリ夏季オリンピックまでの、ヨーロッパ大陸での放映権を取得するため、13億ユーロ(およそ1635億円/1ユーロ:125円計算)を支払っていることから、契約金は相当な額に上っていることが予想されます。
オリンピックはFrance 2 France 3で
2024年7月26日から8月11日まで、パリ夏季オリンピックで開催される競技は、全てフランス・テレヴィジオンのチャンネル、フランス2(France 2)とフランス3(France 3)で生放映されます。また、選手インタビューや競技の抜粋などはフランス・アンフォTV(Franceinfo TV)で放送され、海外県ではル・プルミエール(le 1ère)で放送されます。
また、オリンピックに向けて特別に設けられるデジタル化技術により、見逃してしまったシーンなどを遡って再生することが出来る様にするなど、新たな技術を用いることも明らかにしています。
2024年パリ夏季オリンピックは、前回行われたパリ夏季オリンピック(1924)からちょうど100年に当たります。パリとパリ近郊の39ヶ所の会場で、32種目(内4種目、ボルダリング、サーフィン、スケートボード、ブレイクダンスは追加提案種目)の熱戦が繰り広げられる予定です。
執筆:Daisuke