フランスの大学院進学への必須基準となる「DALF C1」(Diplôme approfondi de langue française)は、フランス政府認定の公式資格です。
C1の試験は筆記試験と口頭試験からなります。口頭試験の対策として効果的な、オンラインレッスンの活用法をご紹介します。
(DALF C1の基本的な内容については、こちらの過去記事「DALF C1試験とは?その1」をご覧ください。)
体験談!オンラインレッスンを活用した練習法
C1の口頭試験は、60分で複数のテキストを読み、その後の30分で発表(プレゼンテーション)と質疑応答を行うというスタイルです。
テキストの内容を自分の言葉で説明し、テーマに沿った議論を展開するには、実際にフランス語ネイティヴの先生に協力してもらうのがいいのではないか…。そう考えた私はオンラインレッスンを利用しました。
試験日から2ヶ月ほど前に、筆記試験の対策と並行してオンラインレッスンを開始。1~2週に1回のペースで、60分の会話レッスンを繰り返したのです。
本番さながらの時間設定で練習すべし
レッスンを受講するときは、本番と同じ時間設定にするよう心がけました。開始60分前に仏仏辞典(準備時間のみ持ち込みが許可されています)と過去問や対策本のテキストを用意。タイマーで時間を計ってプレゼンテーションの下書きを作成しました。
練習では、準備時間は50分にしました。本番は緊張するだろうと予測したため、10分の余裕をもって下書きを完成させられるようにしたのです!
時間が来たらSkype越しで先生にプレゼンテーション。その後は質疑応答の練習をしたり、プレゼンの内容についてアドバイスをいただいたりしました。
練習のポイントは、構成の立て方!
前の記事でも挙げたのですが、特に「構成の立て方」は何度も指導してもらいました。
まず導入部分では、しっかり問題提起をすること、そしてプレゼンテーションの進め方を宣言すること。次に本題部分では、テキストのまとめと自分の意見のバランスや、一貫性があるかどうか。最後に結論部分では、最初に提示した問題に対する答えを示すこと。
これらの要素がプレゼンテーションには必須だと、みっちり教えていただきました。
オンラインレッスンでC1対策をするメリット
自分の弱点を指摘してもらえる
C1の口頭試験対策用に、教科書なども販売されています。ただし実際に自分のつくったプレゼンテーションを評価・添削してもらう機会はなかなか得られないものです。オンラインレッスンではそれが可能です。
また、先生を目の前に、特にプレッシャーのかかる環境でフランス語を話す時のクセをマンツーマンで指導してもらえるのはオンラインならではの利点です。
時間と場所の自由が利く
先生に直接会って行うレッスンならば、たしかに本番と同じ状況で練習することができます。しかし時間や場所が限られるという難点もありますね。オンラインであれば時間や場所の制約は少なくなります。
さらに、オンラインならではの便利さもあります。レッスン開始時にあわせて下書きを作成し、時間が来たらすぐにプレゼンテーションを始めることができるのです! 下書き作成のために相手を別室で待たせたりする心配もありません。
アンサンブルアンフランセのレッスンはC1にも対応
オンラインフランス語学校アンサンブルアンフランセのSkypeレッスンでは、予約時に内容の細かいリクエストを行うことができます。
前述のようにレッスン直前の60分間で下書きを作成し、その添削と質疑応答の練習をしてもらうことも可能です。試験まで時間があるならば、「構成を見てほしい」「文法をチェックしてほしい」などレッスンごとに要点を変えてリクエストしてみるのもいいでしょう。
まとめ
一人ではなかなか対策しにくいC1の口頭試験ですが、筆者のようにオンラインレッスンを活用して合格をつかみとってくださいね!
執筆あお