3.1415… お馴染みの円周率ですが、フランス語でいうことはできますか?日本語と同じように、「いち、よん、いち、ご…」と小数点以下は一桁ずつ独立させて言うのでしょうか…?
今回は、少し独特なルールを持った、フランス語での小数の言い方を勉強しましょう。
小数の言い方は2通り
フランス語では、桁数によって少数の言い方は2通りに分かれます。確認しましょう。
少数は「.」ではなく、「,」を使う
先ず、日本語と大きく異なる重要なポイントを確認しましょう。
日本語では小数点は「.」を用いますが、フランス語ではコンマ「,」を用います。読み方は virgule (ヴィルギュル)です。「.」( point ポワン)は、千単位の区切りで使用する為、日本語とは全く逆ですので注意が必用です。
冒頭の円周率、3.1415 も、フランス語では 3,1415 と表記が変わります。
小数点以下3桁までの数字
フランス語の小数は、小数点以下が3桁までなのか、それ以上桁数があるのかで読み方が変わります。
小数点以下が3桁までの数字の場合は、日本語のように1桁ずつ区切って読まず、2桁の数字、3桁の数字とまとめて読みます。
3,14 は trois virgule quatorze
1,234 は un virgule deux cent trente-quatre
小数点以下4桁以上の数字
一方、小数点以下が4桁以上ある場合は、日本語と同じように1桁ずつ区切って読みます。
3,1415 は trois virgule un quatre un cinq
0,12345 は zero virgule un deux trois quatre cinq
気を付けなければいけないのは、小数点以下が3桁までの数字なのか、それより桁数が多い数字なのか、で読み方が変わるということです。小数点以下3桁までをいつもまとめて読むわけではありませんので、注意しましょう。
例外もある
ただし、あまりに桁数が多くて一桁ずつ言うのが大変な数字や、円周率などの一般的に使われている数字などは、例外的に言うことがあります。
例えば、1,234567890 の様な小数点以下が9桁もあるような場合は、
un virgule deux cent trente-quatre, cinq cent soixante-sept, huit cent quatre-vingt-dix
と、3桁ずつまとまった数字としていうこともあります。
また、円周率の様に「3,14」までが一般的に使われている数字の場合は
trois virgule quatorze un cinq neuf deux …
と、3,14 までをまとまった数字で言い、そのあと1桁ずつ言う場合もあります。
小数点のある計算をフランス語でしてみよう
それでは、実際に小数点のある計算をフランス語でしてみましょう。
1,5 + 4,5 = 6
un virgule cinq plus quatre virgule cinq font / égale(nt) six
10 – 4,5 = 5,5
dix moins quatre virgule cinq font / égale(nt) cinq virgule cinq
0,5 × 0,5 = 0,25
zéro virgule cinq fois zéro virgule cinq font / égale(nt) zéro virgule vingt-cinq
zéro virgule cinq multiplié par zéro virgule cinq font / égale(nt) zéro virgule vingt-cinq
10 ÷ 3 = 0,333333 …
dix divisé par trois égale(nt) zéro virgule trois trois trois trois trois trois …
dix divisé par trois égale(nt) zéro virgule trois cent trente-trois, trois cent trente-trois …
フランス語で計算する言い方を忘れてしまった方は⇒「+ – × ÷ 算数の言い方を覚えてフランス語で計算しよう」を読んで確認してみてくださいね。
最後に
あまり使う機会のなさそうなフランス語の少数ですが、いざ必要となった時にスラスラ言えるとストレスなく会話できますよね。いつか、税率や円周率を言わなくてはいけなくなるかもしれないその日の為に、言い方をマスターしておきましょう。
執筆 Daisuke