27日(火)、東ヨーロッパのウクライナとロシアを中心に大規模なサイバーテロによる攻撃があり、およそ80の銀行や公的機関、大企業が被害を受けたと発表がありました。
セキュリティー会社によると、今回のこの攻撃は「ランサムウェア」と呼ばれるウイルスによるもので、このウイルスに感染したコンピュータは作動しなくなり、解除するための身代金(Ransom ランサム)を要求するメッセージが表示されます。
ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所では、放射線測定システムに被害を受け、現在は手動に切り替えて作業を行うなど、混乱が広がっています。また、首都のキエフの空港や、フランスの多国籍企業サン・ゴバン(Saint-Gobain)、ウクライナのオーシャン(Auchan)子会社、ロシアの石油会社ロスネフチ(Rosneft)、デンマークの海運会社マークス(Maersk)や、ロッテルダム港も同様の被害を受けています。
この他、フランスを始めヨーロッパ全土でも被害が報告されていて、被害は今後更に拡大する恐れがあります。
執筆:Daisuke