通行する警察車両に対して瓶などを投げる中華系住民(撮影:Daisuke)
2日(日)、パリのレピュブリック広場に中華系住民が集まり、警察に対してデモを行い、半暴徒化した若者の一部が機動隊と衝突するなど混乱が見られました。
3月26日(日)夜、通報を受けて駆け付けた警察官によって19区の自宅で中国人のリュウ シャオヤオ(Liu Shaoyao)氏(享年56歳)が射殺された事件を受けて、中華系住民およそ6,000人が「正義・真実・尊厳」を訴え、警察の行為を強く批判しました。そのうち、若者たちの一部が「Police, assassin!(警察は暗殺者だ!)」とシュプレヒコールを上げながら警察の列に向かって進み、 機動隊が催涙ガスで対抗するなど、一時緊迫した状況が見られました。
(射殺されたリュウ氏の写真。抗議の象徴としてはさみが使われています。撮影:Daisuke)
警察は、駆けつけた警官に対してリュウ氏がはさみでいきなり襲い掛かってきた為射殺した、と発表しています。一方、リュウ氏の家族によると、料理中だったリュウ氏がはさみを持ったまま玄関にむかったところ突然警察が発砲した、と説明していて、現在調査が行われています。
執筆:Daisuke