夢見る「オペラ座のねずみたち」

2016.11.13

バレエ学校の生徒
早速ですが、Les petits rats de l’Opéra =「オペラ座の”ねずみ”たち」
これは、ある人たちの「愛称」なのですが、さて、それは誰のことでしょうか?

 

オペラ座の舞台を夢見て

オペラ座の天井

バレエが好きな方なら、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、「オペラ座のねずみたち」とはオペラ座バレエ学校の生徒たちのことです。将来舞台で活躍することを夢見て毎日厳しい練習に励んでいる、バレエダンサーの小さなエリートたちですね。オペラ座の屋根裏にあるレッスン場で稽古する足音が、ねずみのそれに似ていることからこのような愛称が生まれました。

毎年約400人近くの応募生の中から、身体的適正をパスした将来性のある約20名の子供のみ入学が許されるという、狭き門を通ったまさに選ばれた子供たちなのです!身長、体重の基準が以下のように細かく設けられています。

 

FILLES GARÇONS
8 ans min. 1m32 – 22 kg
max. 1m35 – 25 kg
8 ans min. 1m34 – 25 kg
9 ans min. 1m35 – 25 kg
max. 1m38 – 27 kg
9 ans min. 1m38 – 28 kg
10 ans min. 1m38 – 27 kg
max. 1m42 – 29 kg
10 ans min. 1m40 – 31 kg
11 ans min. 1m42 – 29 kg
max. 1m50 – 34 kg
11 ans min. 1m45 – 37 kg
12 ans min. 1m50 – 34 kg
max. 1m55 – 40 kg
12 ans min. 1m50 – 40 kg
13 ans min. 1m53 – 38 kg
max. 1m60 – 43 kg
13 ans min. 1m55 – 45 kg

 

彼らは、幼い時期から踊りが好きというだけではなく、将来、プロとして踊って行くという認識を持たされ、いつか「舞台の真ん中でスポットライトを浴びて踊る」ことを夢見て、日々の厳しい訓練に耐えて育って行くのですね。

日本では、すでに十分なほど世界の一流バレエ団、ダンサーの舞台を見る機会に恵まれていると思いますが、パリのオペラ座(ガルニエ宮)で見る舞台はまた一味違います。バレエがお好きだという方、是非一度見に行く価値アリですよ!

 

あとがき

「私はバレエはあんまり・・・」という方も、オペラ座館内を見学することができますので、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。天井はかの有名な画家、マルク・シャガールによるもので、色彩豊かでとても素晴らしい彼の絵を眺めることができます。

パリのオペラ座見学、是非お勧めです★

執筆 Miki

 

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