パリからTGVで45分!シャンパンと歴史の街 ランス

2025.07.02

シャンパン 畑 イメージフランス北東部の Champagne(シャンパーニュ)地方に位置する Reims(ランス)は豊かな歴史とシャンパンを堪能できる街。フランスの王たちの戴冠式が行われた大聖堂が街の中心にあり、郊外にはシャンパンを製造するためのぶどう畑が広がります。パリからTGVで45分と日帰りも十分可能なランスの魅力についてご紹介します。

 

ランスのシンボル「ノートルダム大聖堂 」

ランス ノートルダム大聖堂ノートルダム大聖堂と聞くと、先日大火災から見事に復興を遂げたパリのノートルダム大聖堂を思い浮かべる方も多いかと思いますが、ランスの街の中心にもユネスコの世界遺産に登録されている立派なノートルダム大聖堂があります。

この大聖堂では、中世に代々のフランス王の戴冠式が行われていました。Jeanne d’Arc(ジャンヌ・ダルク)がこの大聖堂で Charles VII(シャルル7世)を戴冠させることにより、フランスの王権が再確立されたという、フランスの歴史上とても重要な役割を果たした場所でもあります。大聖堂の前には、今も英雄として語り継がれるジャンヌダルクの銅像が立っています

ノートルダム大聖堂のゴシック様式の素晴らしいファサードと美しいステンドグラスは特に必見。中には、パリのオペラ座の天井を描いた Marc Chagall(マルク・シャガール)が手がけた、色鮮やかなステンドグラスも見ることができます。

 

ランスで王政を学ぶ

ランス トー宮殿ノートルダム大聖堂の隣に Palais de Tau(トー宮殿)という、かつては王族たちが宿泊した建物があります。現在は博物館となっており、戴冠式の際に使われていたマントや豪華絢爛な王冠、食器などを見られるとともに、大聖堂の建設についても詳しく学べます。
現代のフランスでは、王政は廃止されていますが、かつてのフランスの王政に関する資料が多く展示されているので、特に歴史好きな方にはおすすめの博物館です。

 

ランスでシャンパン三昧

シャンパーニュ 通りランスはシャンパンの首都としても知られています。
もともと昔から、ワイン製造が盛んな地域でしたが、17世紀ごろにシャンパーニュ地方の修道士たちがワインの製造方法を改良しシャンパンが誕生しました。その基礎を築いたのが Don Perignon(ドン・ペリニョン)という名前の修道士です。ドン・ペリ(ニョン)は、日本でも高級シャンパンとして、とても有名ですが、シャンパンを開発した修道士に敬意を表して名前が付けられたブランドなのです。

ランス郊外の Epernay(エペルネー)という街には、その名もAvenue de Champagne(シャンパーニュ大通り)という通りがあり、日本だとモエシャンと略されることも多いMoet et Chandon(モエ・エ・シャンドン社)やVeuve Clicquot(ヴーヴ・クリコ社)、Bollinger(ボランジェ社)など世界的に有名なシャンパンメーカーが軒を連ねています。

多くのメーカーでは、製造過程を学んだ後に地下の壮大な貯蔵庫を見学して、最後に試飲ができる「訪問ツアー」を開催しています。英語や日本語でのツアーもあるので、まだフランス語はそこまで自信がないという方でも安心です。シャンパンはフランスではchampagne(シャンパーニュ)と呼ばれ、シャンパンと言っても通じません。またシャンパンを飲む際は、ワイングラスではなく une flûte(フルート)と呼ばれる細いグラスでサービスされ、グラス1杯のシャンパンのことはune coupe de champagneと呼びます。レストランなどで注文する際の参考になさってくださいね。
ランスのレストランでは、地元だけあってシャンパンメニューがとても充実していますので、ぜひお気に入りのメーカーのシャンパンを味わってみてください。

 

まとめ

ランスは、フランスの王政時代の歴史を肌で感じ、シャンパンを気軽に楽しめる魅力的な街です。ランス周辺にはブドウ畑が広がり、季節によって違う趣を見せる自然も楽しめます。
パリからもアクセスしやすく、市内にはトラムが走って移動もスムーズなランスをぜひ訪れてみてください。

執筆者:YUBO

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