ホームスティの面白いところは、フランス人の生活を身近で体験できる事です。では、留学、民泊、オーペアなどでフランス人家庭に滞在する場合、どんな点に気を付けたらいいのでしょうか。ここでは、フランス生活がうまくいくポイント3つや、ホームスティの利点などについてご紹介します。
ホストファミリーとは一体どんな人達?
留学生を受け入れる家庭をフランスでは、ファミーユ ド アキュイユ (famille de accueil) と呼びます。ファミリーと名乗っていても、カップルだけの住まいやリタイヤした一人暮らしのマダムなどさまざまです。
私が留学コーディネーターの仕事を通して知り合った家庭は、子供が巣立ったので空き部屋を活用したい、異文化に興味があるなどの共通点がありました。経済的な理由だけでホストファミリーをしている家庭はなく、人とのコンタクトを楽しむ方が多かったように思います。また、オーペア (au pair) とは、お世話になる家族の子供の相手をするなどして、住居やお小遣いをいただくというシステムです。
お客様扱いをせず、あくまでも同居人として受け入れているので過剰なおもてなしはしません。受け身で何かをしてもらうというより、積極的に共同生活に参加したほうがスムーズにいくでしょう。
フランス生活がうまくいく3つのポイント!
フランス人家庭で暮らす上で最も気を遣うのは言葉のコミュニケーションですよね。うまく意思疎通がとれないと、些細なことでトラブルを招くこともあります。そこでフランス語初級者にもできるフランス生活がうまくいく3つのポイントをご紹介しましょう。
① 「挨拶をする」
基本的な事ですが、挨拶はお互いの状態を知るきっかけになります。調子がよければ笑顔で「Bonjour ! (こんにちは!)」、疲れ手気味ならそのまま「Je suis fatigué(e) . (疲れています)」と意思表示するだけでいいのです。多くのフランス人は「楽しんでいるのか?つまらないのか?」を日本人の表情や態度から読み取るのが苦手です。欧米人に比べ、日本人は喜怒哀楽が控えめだからでしょうね。
② 「わかったふりをしない」
これは、のちに大きなトラブルになるのを回避するためでもあります。フランス人が早口で意味がわからなかった場合は「Je ne comprends pas. Encore une fois s’il vous plait. (わかりません。もう1度お願いします。)」と言いましょう。そうすれば、あなたが分かるように説明してくれますよ。
③ 「困った事はすぐにホストファミリーに聞く」
例えば、カギの閉め方や洗濯の回数などはフランスと日本では違いがあります。日本での習慣を無意識に行うとトラブルになることもあるのです。そのときは自己解決しようとせず、すぐにホストファミリーに助けを求めましょう。
フランス人家庭だからこそできる体験
フランス人家庭で生活することで日本との価値観の違いを知ったり、多様な経験ができるのはとても面白いです。私がお世話になった家庭のマダムは「痩せて帰らせたらいけない!」といつも栄養たっぷりの料理を作ってくれて、おかげで私は3キロ増。しかしレシピを教えてもらったり、交流がもてたことは貴重な体験でした。
また、シングルの女性宅スティでは、素敵なインテリアでうっとり気分に。家事は苦手な人で、夕飯は缶詰のラビオリばかりでしたが、彼女の美的センスからは学ぶものが多くありました。
まとめ
意思表示をはっきりするというのは、円滑なコミュニケーションと取るために大切なことです。フランス人家庭にステイする機会があったら、様々な生活スタイルや価値観の発見を楽しんでみてくださいね。
執筆 YUKO