6月21日 フランス各地で音楽祭「フェット・ドゥ・ラ・ミュージック」を開催、40周年

2022.06.23

フランス 音楽祭

6月21日(火)、フランスでは毎年恒例のフェット・ドゥ・ラ・ミュージック(Fête de la musique)が各地で開催されました。今年は1982年の初回から数えて40周年にあたります。

 

あらまし

フェット・ドゥ・ラ・ミュージックは、当時の文化大臣であったジャック・ラング(Jack Lang)が提案した、あらゆる市民に向けた音楽イベントです。作曲家のモーリス・フルレ(Maurice Fleuret)が初代の責任者に任命され、ジャンルや発祥地をとわずあらゆる音楽の出会う一日として計画を進めました。

そして1982年の夏至の日であった6月21日、約500万人もの人々が楽器の演奏などを行いました。このうち約半数は若者だったそうです。

フランス各地でイベント

これを引き継いで例年6月21日前後にフランス各地では野外や屋内で、プロからアマチュアまでのあらゆる演奏家によって、約18,000もの音楽イベントが基本的に無料で開催されます。

世界的イベントに成長

1985年からはフランス国外でも行われるようになり、2017年の時点で120カ国以上が同時期にイベントを開催しています。

日本でもアンスティチュ・フランセ日本(Institut français du Japon)などが例年、ライブイベントなどを行っています。

「あらゆる音楽に開かれた」フェット・ドゥ・ラ・ミュージック

フェット・ドゥ・ラ・ミュージックで開催されるイベントは、クラシック音楽やジャズ、ロックなどに限らず、伝統音楽の再解釈やラップ、テクノミュージック、アーバンミュージックなど多様です。

フランスでは、刑務所や病院、学校などさまざまな場所で音楽を楽しみ、人々の交流を深める機会ともなっています。

 

イベントの発案者ラング氏も40周年を祝う

40周年となる今回のフェット・ドゥ・ラ・ミュージックでは、ラング元文化大臣がヴィルールバンヌ(Villeurbanne)とリヨン(Lyon)を訪れました。

2019年の事故を追悼

そこでラング氏は、2019年6月21日にナント(Nantes)で行方不明となり、1ヶ月後にロワール川(Loire)で溺死が確認されたスティーヴ・マイア・カニソ(Steve Maia Caniço)氏への追悼の意を示しました。

この事件については、イベント中に入場制限のための措置をおこなっていた地元警察の対応が問われており、過失致死罪の疑いで現在3名が取り調べを受けています。

執筆あお
参照
Ministère de la Culture Présentation de la fête
Ministère de la Culture Historique de la fête de la musique

オンラインフランス語学校アンサンブルアンフランセは、プロの講師によるマンツーマンのスカイプレッスンが1回1500円~受講できます。いつでもどこでも手軽に受講できる利便性と生徒一人一人にカスタマイズされた質の高いレッスンが好評です。→フランス語無料スカイプ体験レッスンはこちら メールマガジンであなたのフランス語学習をサポートする情報をお届けします。フランス語メールレッスン