ギャラリー・ラ・ファイエットの新店舗がシャンゼリゼ通りにオープン

2019.03.28

ギャラリーラファイエット

3月27日(水)、パリ8区にあるシャンリゼ通り(Avenue des Champs-Élysées)に大型商業施設「レ・ギャルリー・ラ・ファイエット(Les Galeries Lafayette )」の新店舗がオープンしました。

フランス国内の店舗としては58番目になります。

「世界で最も美しい」シャンゼリゼ通り

パリのシンボルであるシャンゼリゼ通りは、凱旋門(l’Arc de triomphe de l’Étoile)のあるシャルル・ド・ゴール広場(Place Charles de Gaulle)から、コンコルド広場(Place de la Concorde)まで約3キロの長さを誇る大通りです。

こちらには「シャネル(Chanel)」「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」などの高級ブティック、「ピエール・エルメ(Pierre Hermé)」などのチョコレート専門店、また老舗のカフェやレストランに加えて、最近では「アップル(Apple)」などが軒を連ねるパリのシンボルの一つです。

地価は1平方メートルあたり約179万円(1万4000ユーロ)で、これは東京・銀座地区の約140万円(1万1200ユーロ)よりも高額です(Main Streets Across the World 2018, Cushman & Wakefield ※1ユーロ=124円換算)。

言わずもがな、観光の名所

毎日、各店舗を訪れる顧客の延べ人数は30万人にのぼり、このうち40%を観光客が占めています(『ル・パリジャン紙』によるデータ)。

最近では、シャンゼリゼの魅力を維持するために毎月1回車道を歩行者に開放したり、無料Wi-Fiを全エリアに導入するなどの取り組みも行われています。

老舗デパート、ラ・ファイエットも仲間入り

シャンゼリゼ通りに今回仲間入りしたのは、19世紀末以来の歴史をもつデパート「レ・ギャルリー・ラ・ファイエット」です。

新店舗は4階建てでファッションブランドから飲食店、サービス業まで650の店舗が集まります。一日に見込まれる顧客数は1万~1万5000人ほどです。

第一の特徴は、ファッションフロアが「男女混合(mixte)」であること。ファッション界では伝統的な男女の境界を越え、新時代を築くという思いがこめられています。

第二の特徴は、「個人スタイリスト」の仕組みです。これは、訪問客ひとりひとりに対して、アドバイスを提供しながら全身のコーディネートをお手伝いするというものです。

 

黄色いベスト運動の影響が心配される中・・・

シャンゼリゼ通りでは、2018年11月から毎週行われている黄色いベスト運動(Manifestation / Mouvement des Gilets jaunes)のデモが行われ、これまでに複数回の暴動が発生しました。

特に3月16日(土)の暴動では、老舗のブラッスリー「ル・フーケッツ(Le Fouquet’s)」や銀行、通り沿いのキオスクなどが放火され、商店にも甚大な被害が出ました。

経済大臣も祝福

このような中でも新店舗をオープンできたことに、ラ・ファイエット側だけでなく仏政府もほっと一安心のようです。

特にブリュノ・ル・メール経済・財務大臣(Bruno Le Maire, Ministre de l’Économie et des Finances)は、26日のセレモニーに出席し開店を祝福しました。

パリ観光の新たなランドマーク、皆さんも訪れてみてはいかがでしょうか(くれぐれも、デモにはご用心を)。

執筆あお

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