2026年6月16日(火)、観測史上最高気温を記録した5月末に続き、18日からフランス全土で再び連日猛暑となります。アフリカから欧州に上ってくる熱波の影響で、南西フランスの一部では40℃を超え、パリでも今週末は37℃を超えるとの予報がでています。フランスで最も暑い南西部では、マンションの屋根を白く塗ったり、舗装道路の色を変えるなどして気温を下げる対策が進められていると、地元メディアが報道しています。
パリで37℃越え 5月より暑く、夜間も25℃
フランス気象庁(Météo-France)の発表によると、今週水曜から気温が上がりはじめ、最高気温がパリで連日30℃を超える猛暑となります。5月末に最高気温が33℃前後と、フランス観測史上最も暑い5月となりましたが、6月はさらに気温が上昇するだけでなく、猛暑日が続くことが予測されています。
今週から来週にかけて、もっとも気温が高いとされる21日(日)、夏至の日でもあるこの日の最高気温はパリ市内で37℃、この日の夜から翌日の早朝にかけても25℃と日中並みの気温が予測されています。
パリ市内の夜間の気温の高さは、ヒートアイランド現象によるもので、郊外、特に緑の多い地域との気温差は10℃になることもあります。
6月の気温、15年前より5.5℃も上昇
フランス気象庁の猛暑警戒指数は、5月末同様、オレンジ(4段階中の3)に指定されています。5月で最も暑かった5月26日の1日の平均気温は24.83℃でしたが、今週末の最も暑い日は26℃になると予想されています。
ちなみに1981年~2010年のこの時期の平均気温を見ると、6月末の最も暑い日でも20.6℃でした。
ビルの屋上や歩道に白ペンキ、熱吸収低下で-10℃
フランス南西部に位置し、パリから約700km離れたトゥールーズ(Toulouse)市では、ビルの屋上を特殊な白色塗料で塗り替える取り組みが進められています。
メディアの取材に応じた専門家によると、この白色塗料を塗ることで、屋根の表面温度は80℃から40℃まで下がり、およそ半分になります。その結果、屋内のエアコンの設定温度を高めにしても適温に保てるため、電気代を最大35%も節約することができるのです。
猛暑になると最高気温が40℃を超えることもあるトゥールーズ市では、市内の舗装道路にも暑さ対策がほどこされています。
通常のアスファルト、黒い色のままの道路の表面温度が57℃に達した時、光を反射させる白色塗料で塗った部分の温度は、45℃にとどまり、最大で12℃も温度を下げることができます。
車道は特殊工法でアスファルトの色を薄く
同市では、歩道は白く塗られますが、車道については「ショットブラスト工法」によりアスファルトの表面の色を薄くする作業が進んでいます。ショットブラスト工法とは、鋼球(ショット)を路面に高速で投射し、着色舗装や塗膜を除去する工法のことです。
車道の場合、歩道同様に白に塗ると、光の反射がまぶしく運転に支障をきたす恐れがあることや、既存の道路標示が白であること、タイヤの摩擦によりペンキの色が剥げやすく道路の汚れが目立つなどの理由で、この工法が採用されています。
アメリカのロサンゼルス市が先行して行っている、市街地の日中の熱の吸収を軽減する施策は、フランスでもトゥールーズ市をはじめ、南部で進められています。
どの色が道路に最も適しているのか?
歩道に使用されている「白」も、まぶしいなどの理由で実際は真っ白ではありません。同市では、何色がもっとも効果的かという調査が専門家により進められた結果、「ベージュ色」が良いとの結果がでています。
道路の塗り替えはトゥールーズで試された後、フランス全国の市街地でも徐々に道路の「お化粧直し」が進められることになっています。
出典:Le Parisien、 TF1
執筆:マダム・カトウ












