元老院選挙、右派勢力が過半数を獲得

2017.09.25

24日(日)、フランス元老院議員選挙(Elections sénatoriales)が行われ、348の議席のうち、半分の171議席が新たに改選されました。

改選の結果、右派勢力が議席を増やした一方、マクロン大統領率いる共和国行進(La République en marche)は勢いを保つことができず、6月の国民議会選挙の再来とは行きませんでした。171の議席をめぐって、1,996人の候補者が立候補し、そのうち、共和国行進は最大の208人の候補者を擁立しましたが、獲得議席数は23でした。

改選後の各会派の議席数は以下の通りです(24日21時現在)。
※上から下へむかって、右派・中道・左派。カッコ内の数字は改選前の議席数

Front National (国民戦線) 2 (0)
Les Républicains(共和党) 149 (144)
Union des Démocrates et Indépendants – UC(民主独立連合およびUC) 48 (42)
La République en marche(共和国前進) 23 (0)
Rassemblement Démocratique et Social européen(民主社会欧州連合)13 (17)
Groupe socialiste et apparentés(社会党系グループおよび中道・左派系)113 (120)
Communiste républicain et citoyen(共産党・共和・市民グループ) 9 (19)

未確定議席残り 1

フランスの議会は国民議会( Assemblée nationale)と元老院(Sénat)の2院制をとっています。日本の衆議院・参議院で一つの議会を構成するものとは異なり、それぞれが独立していて、両者の意見が分かれた場合は、最終的には国民議会で議決されます。

元老院の任期は6年、3年ごとに半数が改選され、選挙人による間接選挙によって選出されます。

執筆:Daisuke

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