新学期!スイスの音楽学校事情をご紹介します

2016.09.09

8月の半ばから下旬に(州によって異なる)スイスの夏休みも終わり、
学校の新学期が始まります。

夏休みが終わりに近づくと、通学児童に対する車のドライバーへの注意喚起として
《Rentrée scolaire! Pensez aux enfants! (学校の新学期!子どもたちのことを考えて!)
と書かれた大きなバナーが、交通の激しい道路脇などに掲げられるようになります。
これを見ると
「ああ、もうすぐ新学期が始まるんだなあ。もう9月だなあ」
としみじみ思います。

9月は、語学学校や市民向けカルチャースクールの新学期でもあるので、
心機一転新しいことを学びたい、始めたいという社会人が多くなる時期でもあります。
私も仕事と家の往復だけでは物足りなかったので、
3年前から地元の音楽院でハープを習うようになりました。

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フリブール音楽院(Le conservatoire de Fribourg)

スイスでも楽器のレッスンは人気があり、
多くの子どもたちが何らかの楽器を習っています。
一番人気のある楽器はピアノですが、
ギターやバイオリン、フルートといった楽器も人気ベスト5に入る楽器といえましょう。

スイスも他の欧州の国々のように、州立・市町村立の音楽学校がたくさんあり、
趣味や音楽教育の一環として楽器を習ったり、
専門的・アカデミックに深く学べる音楽院(コンセルバトワール)で勉強したりできます。

もちろん私のように成人になってから楽器レッスンを再開したり、
新しい楽器を習うという人もいますが、
こちらの人たちの話によれば、楽器を今まで触ったことがなく、
ゼロから楽器を始めるという大人の生徒は少ないそう。

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さて私が通っている音楽院は、普通の楽器レッスンが受けられる音楽学校でもありますが、
お隣のヴォ―州(Vaud)にある
ローザンヌ高等音楽院(Haute École de Musique de Lausanne)の分校でもあるため、
大学の学士・修士課程に在籍し、未来の音楽家を目指して日々研鑚中の学生さんたちもいます。

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日本からスイスへ音楽留学するケースもよくあるそうで、
これはフランスやドイツ、オーストリア、イタリアといった国々がすぐ隣りにあることから、
スイスを拠点として様々な音楽活動や勉強のためにこれらの国々へ移動しやすい
――というのが利点の一つにあるからだ、と聞きました。納得!
だからスイスにも高等音楽院や音楽大学がけっこうあるのか~。

兎にも角にもこうして趣味で始めた、音楽院でのハープレッスン。
これからも楽しく自分のペースで頑張りたいな、と思います。


執筆 小島瑞生

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