外国で子供たちのお世話をしながら語学学校に通えるオペア留学。留学エージェントを通す場合はともかく、マッチング・サイトなど個人で探す場合は、フランス国内だけでも登録ファミリーが何百と見つかります。
ファミリー選びの基準はもちろん人によって違うと思いますが、今回はわたしが実際にオペアとして生活する中で、事前に考慮したほうが良いと感じるポイントをご紹介します。
都会 郊外の町 田舎
具体的な町までは決めないまでも、この3点のどれにするかによって、皆さんのオペア生活はかなり違ったものになると思います。ちなみにわたしは「北フランスの小さくて可愛い(できれば海辺の)町」と具体的に決めていました。(そして運良く見つかりました!)理由は《涼しくて平和でのんびりしつつ車が無くても暮らせる環境》が良かったので。一年はそれなりに長い期間なので、たとえば都会好きにも関わらずこの町に来てしまった知り合いのオペア(日本人じゃないですが)は、ちょっと(かなり?)退屈そうにしています。また、フランスの中でもパリは異色の場所なので、パリ市内(または周辺)にするかどうかでもだいぶ変わってくるはず。
車を運転する必要があるか
これはけっこう重要。日本で国際免許を取得したとしても、フランスでは道路標識をはじめ、右側走行、運転席が左側、円形交差点など、日本とはかなり交通ルールが異なります。さらに、日本と違ってフランスの車の多くはマニュアル車。少なくともフランスに着いてから練習させてもらうなど、何かしらの対策が必要になると思うので
条件に「要運転免許」と書かれていたらファミリーに相談してみましょう。(ちなみにわたしは日本のオートマ免許保持者で、日本では無難に運転できるものの、縦列駐車など難しいことは苦手…というレベルで渡仏。フランスで少し練習させてもらいましたが上達までかなり時間がかかりそうだったので結局諦めました…。)
日本語や英語を話す必要があるか
日仏ファミリーや親日家のファミリーなどでは、子供たちを相手に日本語を話すことが条件となる場合もあります。わたしはフランスに居る間はなるべくフランス語だけで生活したいと思っていたので、探す前から絶対に仏仏ファミリーと決めていました。自分の希望に合う言語環境かどうか、確認しておきましょう。
チャイルド・ケア以外の仕事が含まれるか
オペアの仕事はファミリーによって異なるので、実はチャイルド・ケアだけとは限りません。(圧倒的に多いのはチャイルド・ケアですが。)1日5時間以内という制約の中で、「ファミリーの日常生活のお手伝い」の範疇であれば料理や掃除、ペットの世話、場合によっては日曜大工や農作業などが含まれることも。仕事内容については、できる限り具体的に(できれば1日のスケジュールまで)聞いたうえでファミリーを決定することをオススメします。
いかがでしたか?ほかにももちろん、赤ん坊が居るかどうか、喫煙OKかどうか、など人によっていろいろと気になる点はあると思います。
実際に行ってみるまで見えない部分も多いので難しいですが、事前にファミリーとなるべく密にコミュニケーションをとっておけば、行ってから「こんなはずじゃ…。」という事態には陥りにくいはず。長期間、家族の一員として生活させてもらうわけですから、遠慮せずわからないことはどんどん質問しておきましょう!
あとがき
「コミュニケーションに自信が無い」「これってどう質問すればいいの?」など渡仏前のファミリーとのコミュニケーションに不安を感じている方はネイティブの先生に一対一で自由に質問できるオンライン語学学校などを活用して不安を解消しておくのも良いですね。
オペアについてもっと知りたい方は、以下の記事もご参照ください。
「オペア ” AU PAIR ” 留学のススメ」
「オペア ” AU PAIR ” の基本知識」
「オペア ” AU PAIR ” ファミリー探し〜渡仏の流れ」
「オペア ” AU PAIR ” ファミリーの探し方」