シリーズ「フランス語を身につけるとこんないいことがある!」も三回目。そしてコラム『マナミの「実践フランス語」へようこそ』の連載も今回で最終回となります。
最終回の今回は「フランス語が話せること」「日本語ネイティブであること」の世界での価値について語ります。
フランス語は世界が憧れる言語のひとつ
皆さんはフランス語が話せる日本人に対してどう思いますか?
「それくらい誰だってできるよ」と思う人はさすがに少数派ではないかと思います。やはり「たくさん勉強したんだろうなー」とか、「どうやって話せるようになったのかな?」とか、尊敬と憧れの入り混じった眼差しを向けることが多いのではないでしょうか。外国語が話せるというだけでなく、特にフランス語という響きに対してオシャレでロマンチックなイメージを抱く方が多いかもしれません。
外国人が抱くフランス語のイメージ
実は日本人だけでなく、諸外国の方々にもフランス語に対してオシャレでロマンチックなイメージを抱く人は多く、さらに英語より洗練された言語というイメージが色濃くあるようです。
フランスは地理的にヨーロッパ諸国の中心に位置し、国土も豊かで中世からヨーロッパの文化の中心地として栄えてきました。パリの社交界は上流階級にとって重要な社交場でしたし「フランス語が話せる」ということは国を問わずヨーロッパの上流階級の教養でもありました。このような背景からフランス語に対して「洗練されたイメージ」が生まれたのでしょう。
私自身も日本人の容姿で「フランス語を話せる」というと、日本人だけでなく外国人からも一目置かれるようになり、自然と自信が持てるようになりました。
日本語ネイティブが価値になる瞬間
例えば、日本語を話す人が大半の日本で、日本語以外の言語を話せるというだけでその人の社会的な価値は上がります。英語ネイティブというだけで英語講師という職が見つかる場合もあります。それは外国語を話す日本人の人口が少ないから。ネイティブの発音、ネイティブの常識、ネイティブの見た目だけで他の日本人にはない希少性が認められるのです。
では、世界の中での日本語の価値はどうなのでしょうか?残念ながら日本語はマイナー言語と言わざるを得ません。日本語が母国語の国は日本だけ。自然と世界の日本語人口は少なくなります。けれど日本語がマイナー言語であるということは、見方を変えれば世界的に希少価値があるということです。
日本語が話せることは日本では当たり前のことですが、フランス語を話せるようになって世界を舞台に生きていくようになると、途端に日本語ネイティブであることに高い価値が出てきます。日本はテクノロジーの発達した先進国としても世界に認知されていますし、また日本独自の文化について興味を抱く外国人の数も年々増えています。フランス語を用いて日本人の役に立つだけでなく、日本語が分からなくて困っているフランス語スピーカーの役に立つこともできるようになるのです。
まとめ
『マナミの「実践フランス語」へようこそ』いかがでしたでしょうか?これまで読んで頂きありがとうございました。皆さんのフランス語への好奇心に少しでもお応えできていれば幸いです。
執筆:マナミ