動詞の活用表は丸暗記すべき?〈2〉

2018.08.03

ポイント

前回の記事では、動詞の活用形を覚えるのに活用表の丸暗記ではなく、実際に使うフレーズで覚えることが大切というお話をしました。

今回は、動詞の活用形を勉強するときのポイントをさらに詳しくご説明します。

 

動詞の活用 現在形の勉強は後回し?

前回の記事で「複合過去形」を作るときによく使うavoirを使ったフレーズをご紹介しました。フレーズを作成しながら動詞の活用形を覚えていく際におススメなのは

1.複合過去形
2.近接未来形
3.半過去形
4.現在進行形
5.現在形

の順番で練習していくことです。

日常生活でフランス語を話すとき、話し相手がすぐ近くにいるシチュエーションがほとんどだと思います。「今この瞬間にあなたがしていること」は見ればすぐに分かる状況です。会話の内容は、仕事なら「報告」であり、プライベートなら「過去のエピソード」が多くなるでしょう。例えば「~の仕事が終わりました」という報告や「昨日見たテレビドラマが面白かった」などの話題です。

このように実際の会話の中で現在形が用いられることは非常に少なく、「会話が上達する」ことを優先するなら、まず過去形や未来形をマスターする方が効率的なのです。

ただし、これはあくまでも話すときに動詞の活用形でつまずかないための訓練法です。活用形の語尾変化の法則や、どういった表現をしたいときの時制なのかという知識は、教科書通りの順番でしっかり学びましょう。そのあとで反射的に動詞が口から出てくるようになるための訓練法として本記事を参考にしてください。

 

各時制の動詞活用の作り方

《 複合過去形 の作り方 》 avoir / être + 過去分詞

J‘ai mangé.  私はごはんを食べたの。

《 近接未来形 の作り方 》 aller + 不定詞

Je vais cuisiner. 今から私は料理をするわ。

《 半過去形 の作り方 》 動詞の語幹(nousの現在形の動詞の活用から「-ons」を取り除いたもの)に、以下の語尾をつける。

半過去形の語尾
Je -ais
Tu -ais
Il/Elle/On -ait
Nous -ions
Vous -iez
Ils/Elles -aient

 

例)動詞 déjeuner(昼食をとる)のNousの現在形の活用は déjeunons。ここからonsを除いたdéjeunが 語幹です。
Tu déjeunais. あなたはその時、昼休みだったのね。

 

《 現在進行形 の作り方 》 être en train de + 不定詞

Vous êtes en train de préparer un nouveau cours.
貴方は今、新しい授業の準備をしているところです。

 

「独りごと学習」のススメ

日常生活の中で一人でいるときに、常にブツブツとフランス語で独り言を呟きながら過ごす、というのが「独りごと学習」です。フランス語で日記を書くなどのように時間もとられず、道を歩いている時でも家事をしている時でも実践でき、しかも頭も耳も口も鍛えられる便利で効果的な訓練法なので、とてもおススメです。

フレーズを作る練習をする時も独りごとを言う時も、まずは頭の中でそのフレーズを言いますよね。そのときにおススメしたいポイントがあります。頭の中で身近なフランス人、あるいはお手本にしたいフランス人が話している場面をイメージすることです。自分の声でフレーズを言うと、どうしても自分の発音になってしまいがちです。しかしフランス人が話しているところをイメージすると、不思議と発音までそのフランス人のものになるんです。

頭の中でより正しい発音のイメージができるようになったら、そのイメージの発音と、実際の自分の呟きの発音を比べてみましょう。だんだんと正しい発音に近づいていくことができるはずですよ。

執筆:マナミ

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