フランス語を身につけていく上で、授業以外の自主学習はとても大切です。今回は、限られた時間の中で確実にレベルアップする自主学習法の中で、DALF C1を取得した私の体験からオススメできるものをご紹介します。
効果的な自主学習法は3つ
私が実際に効果を感じた自主学習法は次の3つです。
1、練習問題
2、独り言学習
3、ネイティブとのチャット
「練習問題」の効果をないがしろにできない理由
フランス語の授業では新しい知識をインプットしていきますが、実際にフランス語を使う場面では、学んだ知識をスムーズにアウトプットしていく必要があります。新しく学んだことを脳に定着させ、スムーズにアウトプットしていくためには、新しいことを学んだ直後に同じ単元の練習問題に取り組むことが大変効果的です。
使用している教材に Cahier d’exercices が別冊で販売されている場合は、ぜひその練習問題に取り組んでみましょう。私の場合は「Cahier d’exercices」に取り組めた単元と取り組めなかった単元では、理解度や実践力に大きな差を感じました。教材に対応している練習問題がない場合は、手持ちの練習問題の同じ単元に取り組めばよいでしょう。また、練習問題は時間を取ってまとめて量をこなすよりも、その都度少しでも取り組んでいくことが大切です。
「独り言学習」をオススメする理由
過去記事「動詞の活用形は丸暗記すべき?〈2〉」の中でもご紹介した「独り言学習」は、道を歩いている時や家事をしている最中などにフランス語で独り言を呟きながら過ごす方法です。自分がしていることを「独り言」で実況中継してみたり、シナリオライターのようにフランス語を使いたいシチュエーションを想定して、自分と相手の会話を呟いたりしてみましょう。
初級や中級レベルの方は「自分の知識が足りないから、フランス語が話せない」と思いがちです。けれど実践で最も大切なことは、限られた知識の中で「自分が伝えたいことを表現する力」です。「独り言学習」をすると、自分が 伝えたいことに近い表現を見つけるスピードがどんどん速くなっていきます。ネイティブと会話するときの「こういうことが言いたいけれど、どう言えばいいんだっけ・・・?」というストレスが減っていくことでしょう。
ネイティブとの「チャット」が会話よりも効果的な3つの理由
実践的な会話力を身につけるに当たってネイティブとの会話は確かに大切です。けれど、実際の会話では言いたいことを考える時間も少なく「早く言わなければ」という焦りから言葉が出てこなくなることも多いものです。その点、チャットでは落ち着いて自分が伝えたいことを考える時間があります。
また、メールや手紙と違って、すぐに相手から返事が返ってくるので「本当に自分が伝えたかった内容をきちんと伝えられたか?」ということも即座に分かり、きちんと分かってもらえなかった場合は伝え直すこともできます。
さらに、度忘れした単語や相手のフランス語で分からない表現については調べながらチャットを続けることもできます。私の場合は、既に身についている知識だけを使って行う会話練習より、調べて新しい知識を得ながらアウトプットの練習ができるチャットの方がフランス語のレベルアップを実感することができました。
今回は、私がDALF C1を取得するまでに取り組んできた中で、実際に効果を感じたオススメ自主学習法をご紹介しました。
ぜひ、一度お試しあれ!
執筆:マナミ