はじめまして。このたび、新連載を執筆させていただくことになった北川菜々子です。この連載では、私がフランス留学中に得た様々な経験からフランス語の学習法をお伝えしていきます。
今から10年前、大学卒業と同時にフランスにやってきました。目的はフランスの大学院を卒業すること。当時はフランス映画や20世紀初頭のフランス文化が好きで、ぼんやりとフランスの大学院で文化を学びたいという、今思えば現実味に欠ける渡仏でした。
そして、日本では第二外国語としてフランス語を勉強しただけでしたので、語学学校では勿論A1のクラスからのスタート。(A1→A2→B1と上がっていく)「そんなので本当にフランスの大学院を卒業できたの?」と、無謀ともいえるフランス留学の始まりでした。
その後は一年半、ディジョンの語学学校でフランス語を勉強をし、パリの大学の3年次に編入をしました。そして2011年にパリの大学院で文化コミュニケーション学科のマスター2のディプロムを無事に取得することができたのです。
勿論、院を卒業するまでの道のりは簡単なものではありませんでした。語学の壁はとにかく厚く、時には匙を投げたくなるほどです。思っていることが話せない、フランス人の言っていることが聞き取れない、フランス語の文章が上達しないなど、勉強してもすぐには効果の出ないことに悩みました。
それでも諦めずにフランス語を勉強していくうちに、徐々にフランス語も上達し、なんとかフランスの大学の授業についていけるレベルになったのです。そんな私の経験を基に、フランス語学習法のコツを皆様にもお教えしたいと思っています。
また大学院の専攻分野でもある、文化コミュニケーション学科ではメディア学というものがあります。そこで学んだ知識をもとに、フランスの社会情勢・ニュースに対してのネットワークメディアによるフランス人の反応や、フランスの今を多角的にお伝えしていきます。楽しみにしていてくださいね。
執筆:北川菜々子