仏語学習者の皆さんなら一度は耳にしたことのある「仏検」。何となく目標として意識されている方も多いことでしょう。
今回はこの気になる「仏検」について、ちょっぴり掘り下げてご紹介。目指すゴールを明確にするために、お役に立てれば幸いです。
そもそも仏検とは?
仏検は、正式名称「実用フランス語技能検定試験」。文科省および在日フランス大使館の後援を受け、公益財団法人フランス語教育振興協会が実施する、フランス語の検定試験です。
日本国内において広く認められた認定資格として、大学の単位修得や編入学試験の資格認定の条件ともなっています。もちろんビジネスシーンにおいて役立つことは言うまでもありません。
仏検は難易度によって、5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級の7段階に分かれており、英検と同じように、自分のレベルに合った級を選択して受験するシステムです。
準2級~1級のみ面接の二次試験があり、一次試験を受かった人のみ二次へ進むことができます。
試験内容あれこれ
仏検では、習得にかかる学習時間が各級の難易度のめやすとされています。もっとも易しい5級の学習時間約50時間に始まり、もっとも難しい1級になると約600時間ほどとなっています。(仏検1級の仏語能力はDALF C1~C2に相当。)
各級とも、一次試験はリスニングを含む筆記試験です。それをベースに、難易度、試験時間、点数、試験形式が、いずれも級によって少しずつ変わっていきます。級が上がるほど、より難しく、時間も長くなり、点数配分や形式も複雑になります。
5級・4級ではマークシートのみ、3級以上はマークシート及び記述の併用。
準2級以上の一次試験ではディクテ(書き取り)が加わり、準1級と1級には和文仏訳が加わります。(この二つの項目は、DELFやTCFにはないものです。)準2級以上で行われる二次試験の面接も、級が進むにつれ高度な内容になります。
試験時間は5級で45分間、順次長くなって1級では3時間ほどになります。
点数配分は、一次試験のみの5級~3級で100点満点。準2級では一次試験が100点、二次試験が30点以上。1級では一次試験150点、二次試験50点となっています。
合格ラインは、5級から3級では100点満点中60点とされています。準2級以上では毎回一定の合格者数を出すため、多少の変動があるそうです。
試験日程、会場、申し込み方法など
仏検は例年、春と秋の2回実施されています。詳細は年によって異なりますが、ほぼ、春日程では6月に一次試験、7月に二次試験。秋日程では11月に一次試験、1月に二次試験となっています。
ただし級によっては年に一度、春か秋のいずれかしか実施されないものもありますので、注意が必要です。必ずオフィシャルサイトからご確認ください。
会場は、ほぼ 全国各県に一ヶ所程度 設けられています。大学を会場としていることが多いようです。こちらも毎年変更があり得ますので、最新情報を入手するようにしてください。
海外では一ヶ所のみ、パリ会場が設けられています。
申し込みは試験日の一ヶ月前まで受け付け、郵送でもネットでも可能です。
料金は級によって変わり、5級 3500円~1級12000円と幅があります。
当日の持ち物など
試験実施日一週間ほど前に受験票が郵送で送られてきます。当日は、この受験票、顔写真つき身分証明書、および筆記用具を持参します。
筆記用具は、ボールペンNG、必ず鉛筆かシャープペンとなっていますので、注意しましょう。また、条件はありますが、飲み物の持込みが可能です。
後日、試験結果がやはり郵送にて送付されます。
あとがき
目指すレベルに向けて、フランス語の語学学校に通っている方、独学で勉強されている方とさまざまいらっしゃることと思います。学校に通いたいけれど、遠いしなかなか難しい・・・ そんな方におすすめなのが、自宅にいながら気軽に学べる、オンライン語学学校。一対一の個人レッスンなので、日本人の苦手としがちなリスニングや面接対策もばっちりです。
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実用フランス語技能検定試験(仏検)オフィシャルサイト http://apefdapf.org/
執筆 Rana