「香りに興味はあるけど、楽しむ時間がない!」常に早送りのような現代によく耳にする言葉です。シリーズ第2弾の今回は、そんな忙しい方にぴったりのルームスプレーの魅力と使い方についてご紹介します。
ルームスプレーって何?
フランスではスーパーマーケットや有名ブランド香水店、雑貨屋などで様々な香りのスプレーを購入することができます。最近では、薬局でも空気清浄を目的にしたルームスプレーを販売するようになりました。香料とアルコールから成り立ち、霧状に香りを飛ばすことで簡単にお部屋を香らせることができます。
最近のルームスプレーは香水に負けないくらい香りの種類が豊富です。花の香りはもちろんのこと、イチゴやラズベリーのようなレッドベリー系の美味しい果物、スパイスやアンバーと言った深みのある香調も美しく再現されています。
香水とルームスプレーの違いは?
ルームスプレーはお部屋の香り付け用に作られているため、肌に直接付ける香水とは違って使用する香料及びアルコールの化粧品部門検査を受けていません。いくら良い香りだからといって体にはスプレーしないようにしましょう。
ルームスプレーをフランス語で言うと?
筆者が香りの世界に興味を持って間もない頃、フランス旅行中のパリのお店でうっとりするような良い香りに心奪われました。「何か購入したい!」と店内を歩くと、普段の香水よりも安価でシンプルな瓶が目に入りました。
商品名にはパルファム(parfum)という文字。その後に続くダンビアンス( d’ambiance=雰囲気づくりの)の意味を当時知らなかったため、お店の方に聞いてみるとそれがルームスプレーだと判りました。
メーカーにより呼び方が変わる場合もありますが、フランス語ではパルファム ダンビアンス(parfum d’ambiance= 芳香剤、ホームフレグランス 直訳:雰囲気(づくり)の香水)と呼びます。
ルームスプレーのオススメの楽しみ方
手軽なことが強みであるルームスプレーは、急な来客でもほんの数プッシュでお部屋を素敵な空間にしてくれます。ここではルームスプレーのオススメの使い方ををご紹介します。
- お客様が来られる5分~10分程前にお部屋にスプレーしましょう。お部屋の大きさにもよりますが、3歩進むごとに1プッシュするくらいが目安です。また、ルームスプレーを布や生地に吹き付ける場合はシミが残らないか、前もって試しておきましょう。
- お気に入りの色のマニキュアがあるように、好きな香りを数本持ってみましょう。その日の気分に合わせて空間にシュッと吹き付けると、毎日が少し彩り良いものになります。また、アロマテラピーに興味をお持ちの方はエッセンシャルオイルを使ってオリジナルのルームスプレーを作るのもおすすめです。
最後に
”雰囲気(づくり)の香水”という名の通り、プッシュするとすぐに香りが広がるルームスプレーは忙しい現代の私達の強い味方です。臭い消しとしてではなく香り付けのためにお気に入りの1本を見つけてみませんか。持続時間はちょっと短いですが、それによって気軽に香りを楽しめるのでオススメですよ。
執筆 ふみ