Daisukeのフランス語「会話術」6 気持ちをダイレクトに伝えよう

2016.03.22
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Frustrated student

フランス語でスムーズに会話をするための「会話術」を、どう身につければいいか考えていくシリーズの6回目。今回は、私たち日本人がフランス語を話そうとするときに必ずぶつかる大きな壁、それも「日本人である」がゆえに越えることがなかなか難しい、「日本語のニュアンスをそのまま伝えようとする、日本語と同じ感覚で話そうとする」ことについて考えてみようと思います。
 

日本語と同じ感覚で話そうとすると…

外国語学習をされている方なら誰もが経験したことがあるのが、「この表現、〇〇語でなんて言うんだろう」という悩み。

例えば、「行ってらっしゃい」「お疲れさまです」「いただきます」「おじゃまします」などの表現は、外国語、特にヨーロッパの言語にはあまり見られません(韓国語など、日本と文化的・言語的に近い国では似た表現があります)。

「いただきます」さえ迷ってしまう

同じシチュエーションで使う言葉はもちろんありますが、全く同じ意味ではありません。例えば、「いただきます」に対応するフランス語はBon appétit  (ボナペティ)ですが、これはどちらかというと「どうぞ召し上がれ」と相手に言う言葉です。

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他にも Bonne dégustation  (ボヌ デギュスタスィオン)という上品な言い方もありますが、こちらも「どうぞお召し上がりください」「お楽しみください」と相手に言う言葉です。

これらの違いは、日本人の文化や宗教、思想が大きく関係しています。今回それについて深くは触れませんが、ですから私たちが普段なにげなく話している日本語を、文化的に大きく異なるフランスやその他の国の言葉にそのまま翻訳しようとすること自体、無理があるのかもしれません。

 

日本語の表現をそのまま置き換えない

皆さんは普段話しているときに、なにげなく「でも」「でもさ」と口にしていませんか? 否定の意味はなく、ただ言葉にリズムをつけるような感じです。

これをそのままフランス語に置き換えると、「mais」。私たちがフランス語を話す時、この mais を日本語の「でも」と同じ感覚で使ってしまうことがよくあります。

ですがフランス語でmais を使う時は、しっかりと「しかし」「だって」「そうではなくて」という否定の表現として、そして他の言葉を強調する時に使います。ですから日本語と同じ感覚でこの mais を乱用すると、いつも否定ばかりしている人と思われてしまうことがあります。

曖昧な表現はしない!

また、私たち日本人は自分の意見をはっきりと主張することを嫌う傾向にあります。友人とレストランに行くときに「何が食べたい?」と聞かれ、雰囲気を読むあまり「なんでもいいよ」と言ったり、曖昧な表現をしてしまうことがありますよね。

Friends chatting

この「なんでもいい」をはじめとする曖昧な表現、もちろんフランス語にもあります。しかしどう言えばいいかわからない時に無理やり日本語の感覚をそのまま伝えようとしても、相手にはきちんと伝わらない怖れもあります。

それにいつも「なんでもいい」と答えていると、もしかすると「一緒に食べに行きたくないのかな」「興味がないのかな」と思われてしまうかもしれません。

それならばいっそのこと、自分は行きたいのか行きたくないのか、何料理が食べたいのか、お腹は空いているのか、などをはっきりと伝えたほうが、より相手に自分の気持ちがストレートに伝わります。

日本語の表現からは距離を置く

日本語の表現を正確に相手に伝えようとするあまり、本来伝えたいことがまったく伝わらず、誤解されてしまうくらいならば、いっそのこと、日本語の表現からいったん距離を置いて、単純明快な回答をするほうが、何倍も私の気持ちを理解してくれるはずです。
 

自分の気持ちをダイレクトに!

会話術の習得は、「簡単な言葉で話せ」と言っているようにも聞こえます。語学や文法の一般的な学習とは逆路線と感じるかもしれません。しかし実際は、文法の学習をおろそかにしては決して習得することはできません。

また、常に新しい単語と出会い、耳を鍛え、正しい発音を習得することが会話術の基本の要素です。そしてどんどんフランス語で会話をすること。それが最も重要なトレーニングです。

自分が一番伝えたいことは何なのか
自分が一番伝えたい気持ちは何なのか
自分が今一番したいことは何なのか
あなたと話したいのか
あなたが好きなのか
フランス語を話すのは好きなのか

フランス語で会話する時、そっと自分の心に問いかけ、自分の気持ちをダイレクトにフランス語に乗せて届けてみましょう。そうすればきっとその気持ちが相手に届き、会話術なんか関係ない「本当の会話」ができるはずです。

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執筆 Daisuike

 

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