数回に分けてお送りしているDominiqueさんの関西珍道中。フランス人観光客Dominiqueさんの初めての日本旅行に同行し、彼が興味を持ったもの、驚いたもの、困ったことなどをお伝えしています。
前回までは奥の院までの道のりをお送りしました。とても素敵なところなので、このまま高野山の魅力を語っていたいところです。しかしそれだと「とっておき高野山インフォ」になってしまうので、今回はDominiqueさんが見て回った高野山のその他のスポットを、駆け足で見て回ることにしましょう。
Allons-y !
外国人にも人気の「宿坊」
高野山といえば、街のいたるところにあるお寺。
ご存知の方も多いと思いますが、これらのお寺のほとんどが「宿坊」と呼ばれる宿泊施設を併せ持っています。宿坊は本来は僧侶や参拝者のための宿泊施設でしたが、現在では観光客も宿泊できるところがほとんどです。
僕が高校生の頃、部活動の合宿でここ高野山に来ました。食事の際、お坊さんから「たくあんは音を立てて食べてはいけません」と言われ、誰一人できる人はいなかったことを覚えています。
ローマ字表記のお寺も
現在では、この宿坊を体験したい外国人観光客が急増しているため、このようにローマ字表記をしているハイカラなお寺も多くみられます。
Dominiqueさんが訪れたこの日は野球大会があり、どの宿坊も野球少年たちでいっぱいでした。
でっかい!根本大塔
さあ、ずんずん足を進めていきましょう。
まだ7月下旬ですが、すでに赤く色づいているもみじがあり、ここが1,000mの山頂だということを感じます。こちらの写真にも沢山の外国人観光客が写っていますね。Dominiqueさんが一体どこへ向かっているかと言うと…
壇場伽藍(壇上伽藍・だんじょうがらん)。奥の院と並ぶ高野山の二大聖地の一つです。そしてこの写真の左上の建物。高野山のPR写真などには必ずと言っていいほど登場する根本大塔。写真では小さく写っている程度ですが…
Dominiqueさんのこの視線をたどると…
でっかーーーい!! あまりに大きくて写真に納まりきりません。Dominiqueさんに無理やりこのポーズをとってもらいましたが、大きさがお分かりいただけますでしょうか。
でっかい!大門
そしてもう一つ、Dominiqueさんが目指したのが、
高野山のはずれにある、その名も大門。こちらも…
でっかーーーーい! 山の奥にこんなに大きなものを作ってしまった空海の凄さに、ただただ圧倒されてしまいます。
そろそろ下山します
そうこうしているうち日は傾き始め、そろそろ下山しなければなりません。後を振り返るとそこには深い山並みが続き、ここが山の中であることにふと気がつきます。
さて、次回は高野山から和歌山市内へ移動します。Dominiqueさんは無事に高野山から下山することはできるのでしょうか?!
執筆 Daisuke