数回に分けてお送りしている、Dominiqueさんの関西珍道中。フランス人観光客のDominiqueさんの初めての日本旅行に同行し、彼が興味を持ったもの、驚いたもの、困ったことなどをお伝えしています。
奥の院に到着しました。たくさんの観光客がいましたが、そこはやはり聖域だからでしょうか。凛とした空気が漂っています。また標高1000m近いこともあり、ひんやりとしています。
お地蔵さまにお水をかける
Dominiqueさん、参拝者がしている「あること」が気になります。
やってみたい…。
見よう見まねでお辞儀をして
えいっ!
無事に今回の旅が続けられることを感謝したDominiqueさんでした。
もっとも神聖な場所へ
この奥の院ですが、以前にも書いたように、今でも弘法大師空海が瞑想を続けているということで知られています。
この「御廟橋」と呼ばれる橋より向こう側は「御廟霊域」と呼ばれるもっとも神聖な場所で、飲食はおろか、大声での会話、写真撮影も禁じられています。フランスでも教会内では脱帽や飲食禁止、写真撮影の禁止などがあります。宗教施設はどこも同じですね。
橋をわたる際には一礼をし、脱帽したうえで御廟霊域へと足を進めます。御廟橋の袂には、説明と注意事項が書かれています。Dominiqueさんと確認してみましょう。
英語での説明書きもありますね。
かわいい!?空海の像
Dominiqueさんは、空海が今でも瞑想を続けているところにもっとも近い、地下のスペースへと足を運びます。ここから先は写真撮影は禁止です。そこには空海の小さな像がたくさん納められていますが、Dominiqueさんは「この小さなブッダの像、かわいいね」と言っていました。
英語を話すお坊さんも
多くの観光客が写真を撮りまくっていましたが、お坊さんは怒らず、優しく「ここはお大師様がいらっしゃいます聖域です。写真の撮影などはお大師様のお祈りの妨げとなりますのでご遠慮いただき、写真を撮る代わりにお手を合わせてお大師様と一緒にお祈りをささげてください」と説いていました。
実は、高野山には英語を話されるお坊さんもたくさんいて、僕は少し驚いてしまいました。
奥の院を参拝したDominiqueさんは、次はどこに行くのでしょうか? 続きは次回お話しします。
執筆 Daisuke