前回から数回に分けてお送りしている、Dominiqueさんの関西珍道中。フランス人観光客Dominiqueさんの初めての日本旅行に同行し、彼が興味を持ったもの、驚いたもの、困ったことなどをお伝えしていきます。
フランス語案内のあるケーブルカー
連日猛暑が続くので、しっかりと水分補給をして電車を待ちます。この後乗った電車では、前に座っていた夫婦がフランス語で会話をしていました。
電車が終点「極楽橋」駅に到着し、ケーブルカーに乗り換えます。これは日本でも最も勾配がきついケーブルカーの一つなのだそうです。確かに壁のような斜面にレールがひいてあります。上の写真ではなだらかに見えますが、実際にはまるでほぼ垂直に感じるほど急な勾配です。
利用者はほぼ外国人観光客
出発が待ちきれなくてわくわくしているDominiqueさん。僕たちの後ろにいたのはほぼ全員外国人観光客でした。
このケーブルカーはフランス人利用客が非常に多いため、車内の放送が日本語、英語、フランス語と3カ国語あります。大阪の都心ではだいたい日本語、中国語、韓国語、英語の車内放送なので、利用客層が違うことが分かりますね。
フランス語で話しかけられ…
ごとごとと揺られながら頂上の高野山駅に到着したDominiqueさんと僕。ここで荷物をコインロッカーに入れます。すると、後から若いフランス人女性が声をかけてきます。「フランス語で会話してるのが聞こえたので…」。
コインロッカーを二日間使う場合はどうしたらいいのかが分からず、困っていたそうです。駅員さんを呼んできて、しばらく通訳をします。「フランス語が話せて良かった」と思った瞬間でした。ただ僕の日本語が訛っていたのか、駅員さんが日本語で僕に話しているときもなぜかものすごく片言の日本語だったのが、少し気になりましたが…(笑)。
バスでも日本人は一人だけ
この後はしばらくバスに乗って高野山の街なかへと向かいます。
このバスには合計15名ほどの乗客がいましたが、日本人は僕だけでした。
次回はいよいよ高野山に到着します。
執筆 Daisuke