*レーヌ・クロード
夏至も過ぎ、すっかり夏らしくなったフランス。これから秋にかけて、朝市やスーパーには、色とりどりの果物や野菜が並び、見ているだけで幸せな気分になれる季節です。
私がフランスで初めて知った果物に、ミラベルとレーヌ・クロードがあります。どちらもプラムの仲間で、ミラベルは小さな黄金色。レーヌ・クロードはふた回りほど大きい普通のプラムの大きさで、緑色です。
1位はスタンダードな果物
*4位に入ったメロン
フランスの夏の食卓に良く並ぶ果物としては、メロンも挙げられます。暑い日のアントレ(前菜)としても人気です。
フランス人の人気も高いのだろうと思いきや、先月発表された統計によれば、フランス人にとってなくてはならない果物の第一位はなんとイチゴなんだそうです。私の経験では、今まで食べた中で、最もおいしかったイチゴは、ポーランドのもの。それと比べると、フランスのイチゴは、お世辞にも一番とはいえない味なのですが、人気は高いようで半数近くのフランス人が、なくてはならない果物に、イチゴを挙げています。
それに続くのは、りんごとバナナ、という、なんとも平凡に思える結果ですが、これは、地方や年齢、性別による差も大きいようです。
男性が好きなのは、オレンジや梨なのに対し、女性はマンゴー、キウイ、ラズベリーなどを好みます。
*女性に人気のラズベリー(10位)
バナナやイチゴは若い世代に特に人気で、シニア世代はりんごを好みます。パリ近郊では、桃とネクタリンに票を投じる人が圧倒的に多いのですが、南方ではメロン。南西ではアプリコットに軍配が上がっています。
*ネクタリン(5位)とアプリコット(11位)
あとがき
私が美味しいと感じたミラベルは17位。プラムは20位でしかありませんでした。いずれの果物も、80%近くのフランス人は、調理したものよりも、洗ったり皮を剥いたりしただけの食べ方が一番と、答えています。
この季節フランスへ来られる方は、ぜひスーパーや朝市で、今が旬の果物を試してみてくださいね。
執筆:ゆき