2026年7月21日(火)、夏休み真っ最中のフランスでガソリン代が再び上昇、精神的上限といわれる1リットル当たり2ユーロ(約372円/1ユーロ=186円)を超え、バカンス客に衝撃を与えています。インフレによる物価上昇、ガソリン代高騰で、今年のバカンス予算はすでに節約モードのフランス国民ですが、予算オーバーを避けるためさまざまな節約対策をする行楽客を地元メディアが取材しています。
軽油1週間で12セント高、地方では価格維持も
フランスで車の燃料として最も利用が多い軽油(ディーゼル)は、この一週間で1リットル当たり12セント(約22円)も値上がりし、平均で2.07ユーロ(約385円)となりました。
これは、アメリカが再びイランを攻撃し、イランがホルムズ海峡を封鎖したことに起因した原油価格の上昇によるもので、2週間前まで、軽油は1.86ユーロ(約346円)でした。ガソリンも1リットル当たり11セント(約20円)値上がりし、1.98ユーロ(約368円)となっています。
夏のバカンスのために働く?フランス人、車で国内旅行が一般的だが
フランスでは、学校の休みにあたる7月~8月、特に7月15日以降に2週間~4週間のバカンス(長期休暇)をとります。そのために1年間せっせと働いてお金をためて休暇費用に充てます。
行先は様々ですが、観光資源の多いこの国では、国内旅行、しかも車での移動が圧倒的多数を占めています。
長い休暇なので、多くの人は実家に帰ったり家族や親せきのセカンドハウスで過ごす人、もしくはキャンプ場で長期滞在するなどで宿泊費を抑え、その分を普段めったにしない外食をしたり、現地でのアクティヴィティに使います。ところが今年はガソリン代が予算の大きな割合を占めているのです。
ガソリン代が予算を圧迫、レストランや娯楽費削る
地元テレビ局の取材を受けたドミニク(Dominique)さんの家では、住んでいるフランス西部のアンジェ(Angers)から、海岸沿いにある目的地のオレロン島(île d’Oléron)まで往復600キロのガソリン代の予算として250ユーロ(約46,500円)見積もっています。その分、レストランに行く回数や、マリンスポーツなどへの費用を減らすと話しています。
同じく取材を受けたメラニー(Mélanie)さんは、宿泊日数を4日間に減らし、やはり目的地で使うアクティビティを限定するか、無料のものを探すと答えています。さらに、別の行楽客は、「週末出かけるだけなのに、ガソリン代160ユーロ(約29,769円)は痛い」と話しています。
ガソリン代節約に苦心、行楽地では自転車や徒歩
メディアの取材に応じた人たちの間では、ガソリン代を少しでも抑えるため、様々な工夫をする動きが見られます。
ガソリンスタンドはアプリで値段を比較し、あらかじめ安いところを選んで給油する人もいます。また、車は自宅から目的地までの移動手段にし、現地では車での移動はさけ、自転車や徒歩で行動する人もすくなくありません。
一方、車の屋根の上に荷物を載せるルーフキャリアの利用は風の抵抗を増やすため、使用しない場合にくらべ燃料消費が20%~30%増えるとされています。
また、取材を受けた人の中には、荷物を積むときの重量のバランスをできるだけ均等にすることで、燃費が改善するという人もいました。
ガソリン代に加え、欧州他国にくらべて高速代が非常に高いフランス、車利用の夏のバカンスも年々高くつくようになりました。かといって地方の行楽地での移動には車が必要なところがほとんどです。今後、フランス人のバカンス形態が変わっていくのかが注目されます。
出典;TF1
執筆:マダム・カトウ












