文化遺産の日は、ヨーロッパ全体で行われる一大イベント。歴史的な建築や芸術作品があふれるパリでは、街中がまるで大きな美術館のように、華やかな雰囲気に包まれます。今回の記事では、そんな文化遺産の日に無料で楽しめるパリのおすすめスポットを、予約などの情報とあわせて8選ご紹介します。
文化遺産の日とは?
文化遺産の日( Journées européennes du patrimoine )は、毎年9月にヨーロッパ各地で行われる特別な文化イベントです。2025年は9月20日(土)・21日(日)に開催予定で、普段は立ち入れない歴史的な建物や文化施設が無料で開放されます。
特別プログラムも用意され、芸術や歴史にぐっと近づける2日間。旅行者はもちろんですが、パリに暮らす人も楽しみにしている行事です。
【2025年】パリで無料公開されるおすすめスポット一覧
1.エリゼ宮(大統領官邸)Palais de l’Élysée
フランス共和国大統領の官邸で、豪華な迎賓室や庭園を見学できます。オフィシャルショップもあるので、お土産探しにもおすすめです。
予約/料金:事前予約制・無料(公式サイトで受付)
住所:55 rue du Faubourg Saint-Honoré, 75008 Paris
2.国民議会(パレ・ブルボン/オテル・ド・ラセ)Assemblée nationale
本会議場や迎賓用サロン群が特別公開されます。フランス民主主義の象徴であり、歴史を感じるスポットです。
予約/料金:事前予約制・無料(公式サイトで受付)
住所:126 rue de l’Université, 75007 Paris
3. ルクセンブルク宮(上院)Palais du Luxembourg
元王妃マリー・ド・メディシスが建てた宮殿で、現在も上院議会として利用されています。
予約/料金:予約不要・無料
住所:15 rue de Vaugirard, 75006 Paris
4.パリ市庁舎 Hôtel de Ville de Paris
市長執務室に続く大階段や壮麗な大広間が見どころ。冬にはスケート場が設置されるなど、パリの住民に馴染みのある施設ですが、内部の公開はこの日だけの特別なイベントです。
予約/料金:事前予約制・無料(公式サイトで受付)
住所:5 rue de Lobau, 75004 Paris
5.フランス銀行本店(オテル・ド・トゥールーズ)Banque de France
大理石と装飾で彩られた「ギャラリー・ドルレアン」が見どころです。金融の歴史も学ぶことができる、毎年人気のスポットです。
予約/料金:事前予約制・無料(公式サイトで受付)
住所:31 rue Croix-des-Petits-Champs, 75001 Paris
6.会計検査院(パレ・カンボン)Cour des comptes
国家財政を監査する機関の本拠。荘厳な大階段や会議室を間近に見学できます。
予約/料金:予約不要・無料
住所:13 rue Cambon, 75001 Paris
7.クレディ・ミュニシパル・ド・パリ Crédit municipal de Paris
「モナ・リザが一時保管された質屋」として知られる公共金融機関。金庫室や中庭を見学することができます。
予約/料金:一部予約制・無料(公式サイトで受付)
住所:55 rue des Francs-Bourgeois, 75004 Paris
8.司法省(オテル・ド・ブルヴァレ)Ministère de la Justice
ヴァンドーム広場に面した歴史的官邸で、法相執務室や迎賓スペースが特別公開されます。まるで映画のセットのような、荘厳な建築を楽しむことができます。
予約/料金:事前予約制・無料(公式サイトで受付)
住所:13 place Vendôme, 75001 Paris
見学の注意点と効率的な回り方
身分証明書の持参
多くの施設で14歳以上は写真付きIDが必要です。スムーズな見学のため、パスポートなどの有効な身分証明書を携帯してください。
予約制度の有無を確認
予約必須のプログラムもあるため、事前に確認しておくと安心です。今回ご紹介したスポットでは、エリゼ宮や市庁舎は要予約、上院や会計検査院は、当日並べば入場可能です。
行列対策
予約不要の施設は朝一番に訪れるのがおすすめ。特にルクセンブルク宮は人気スポットなので、9:00直後が比較的スムーズです。
公式プログラムをチェック
直前に枠追加や変更が発表されることもあります。気になるスポットがある場合は、前日に最新情報を確認しておくと万全の状態で楽しめます。
まとめ
「文化遺産の日」は、普段はお目にかかれない歴史的建築や官庁が公開される特別な2日間です。エリゼ宮や国民議会などの政治の舞台から、銀行や質屋などの生活に根付いた意外なスポットまで、幅広く楽しむことができます。歴史・芸術・政治が交差するパリを体感できる絶好の機会なので、ぜひ旅の計画に取り入れてみてください。
執筆 Yuzu













