パリ ノートルダム大聖堂の鐘再び 12月7日再開 どうなる一般公開

2024.10.15

ノートルダム寺院(2024年6月、筆者撮影)

2024年10月15日(火)、2019年4月15日の大規模火災により尖塔や屋根の3分の2が消失するなど、大きく破損した世界遺産、パリ・ノートルダム大聖堂(Notre-Dame de Paris)、そのシンボルである8つの鐘が完成し、設置が完了しました。12月7日の再開にともない、一般公開(8日から)に関する情報などもアップデートされています。

 

ガブリエルの鐘など設置完了

今年3月に寺院のシンボルの一つである尖塔が設置され、徐々に元の姿を取り戻しつつあります。

そしてもう一つのシンボル8つの鐘は、ノルマンディー地方(Normandie)の鋳物所での修復や煤の撤去が終わり、9月から再設置作業が開始されていましたが、今月5日、重量4162㎏と最も重いガブリエルの鐘(cloche «Gabriel»)がかけられ、ようやく完了しました。

鐘の設置風景ビデオ:

 

12月8日より一般公開再開、世界中から1日4万人の見込み

火災後、マクロン大統領が「五年で必ず再建する」と宣言した通り、このパリのシンボルは以前の姿を取り戻し、あと2カ月弱で一般公開されます。

火災前は毎年約1000万人が訪れていましたが、パリ市民のみならず、世界中のカトリック信者、そして観光客などを含め、再開後は1年間で1500万人を想定しています。

そのため寺院側は少なくとも2025年の1年間は毎日約500人のボランティアを配備し、入場整備に当たらせると発表しています。ボランティアには一人あたり「一か月に3~4時間」と定期的に奉仕してもらえることを希望していると、寺院の入場者担当のベラミー=ブラウン(Sybille Bellamy-Brown)氏は述べています。

再開当初は個人のみ受け付け、巡礼者などグループの受け入れは来年の2月からになります。

入場無料、事前予約は12月の再開直前に開始

ノートルダム寺院内のビジットは無料ですが、聖堂内にある宝物庫は「ミュージアム」として別途管理されているため有料になります。

予約開始は12月8日の2日前からで、それ以前の問い合わせなどは信者であろうとも一切受け付けていません。

ノートルダム寺院「事前予約詐欺」にご注意

寺院は一度に2,500人程度しか入場できないため、再開で予約が殺到することが想定されます。

この人気を利用して、「ノートルダム寺院入場予約」と称する偽の予約サイトが10ユーロ(約1630円/1ユーロ=163円)などの法外な値段で「PDFの入場券を販売する詐欺行為」がみられると、ベラミー=ブラウン氏は注意を呼び掛けています。

ノートルダム寺院の公式サイトの予約はまだオープンしていません。

よって、もし現在「予約サイト」や予約つきの旅行商品があれば、それらはすべて「詐欺」ということになります。お気を付けください。

執筆:マダム・カトウ

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