今回の一言フランス語はなかなか面白い表現です。タイトルにもありますように・・・
La mayonnaise prend
「マヨネーズが固まる」とどうなる?
「prendre」の訳で最初に思いつくのは「〜を取る」ですよね?でもこのフレーズには「〜を」にあたる直接目的語がありません。じゃあいったいどういうこと?実は辞書をよ〜く見てみると、prendreには自動詞として、「固まる」という意味もあるんですね〜。
したがって「La mayonnaise prend = マヨネーズが固まる」となります。”durcir”だとカチコチに固まるイメージなので、マヨネーズには使えませんね。
もう一つの意味
さて、”La mayonnaise prend”の意味がわかったところで、このフレーズが表す「慣用句としてのもう一つの意味」は何でしょう?というのが今回のテーマです。
マヨネーズを手作りしたことがあるという方、完成までの行程を頭に思い浮かべてください。卵黄とお酢を混ぜたものはまだ液状なのですが、少しずつオイルを垂らし勢いよく撹拌して・・・卵液がクリームのようにまったりとしてきたら、マヨネーズが固まり始めているという証拠です!あとはオイルを足しながら混ぜ続けるだけ。
そうです、”La mayonnaise prend”というのは、後の行程がうまく行き始めるということ、つまり事態が好転するという意味でも使われる慣用句なんですね〜。シンプルな単語を用いて表現できるので、覚えておくと便利な一言です。
ちなみにマヨネーズの作り方は?
実はマヨネーズ作りは失敗することも多いんです。どんなにかき混ぜても液体のまま固まらない・・・私も何度か卵黄を無駄にしたことがあります。
そこで、上のような悲しい失敗を避けるためにも、astuces(アスチュス=コツ、秘訣)をお教えします。
① 卵は常温にしておく(冷たいと固まりません)
② 卵黄と酢をよ〜く混ぜ合わせる
③ 油は少〜しずつ足していく
それでも固まらないという場合、最終手段はこれ!「冷たい水をスープスプーン一杯加えて混ぜ直す」
あとがき
それでもダメなときは・・・?諦めてください(涙)。まあ①〜③を実行すればほとんどの場合は成功です!添加物や保存料ゼロの、美味しい手作りマヨネーズ、皆さまもご家庭で是非お試しあれ。(ただし日持ちはしませんが・・)
執筆 Miwa