フランス人の効率的なお金の使い方!日本と違うお財布事情とは?

2019.01.11

電卓

フランス人は、小切手、カード、現金の3つのツールを持っていますが、どの様に使い分けているのでしょうか。また彼らのお金との付き合い方は日本とどう違うのでしょうか。今回は、フランス人のお金の使い方や、フランス人がケチと言われてしまう理由などをレポートしていきます。

 

フランス人のお財布事情とお金の使い方

フランスで銀行口座を開設するともらえる小切手クレジットカード。日本では見慣れない小切手ですが、使ってみると意外と便利です。私は主に、学校関係の支払い、診察代、お祝いなどに使っています。ただし、受け取った側が銀行で手続きをしない限り、自分の口座から引き落とされないのでタイムラグがあります。お祝いの時にはカードを添えて相手に郵送できるのも便利です。

フランスはカード社会で、パン屋さんでバゲット1本買うだけでもカード決済したりしますが、その場合翌日には口座から引き落とされるシステムとなっています。そのため、現金の流通があまり多くないので、50€札以上になると偽札かを確認する機械が出てくる事があります。200€札など出そうものなら、受け取りを拒否するお店もある程です。

フランス人のお財布の中身は、身分証明書、運転免許書、家族の写真、クレジットカードが主なようです。お財布の形もお札に合わせているというより、身分証明等の書類の大きさを中心に作られていたりします。

 

フランス人がケチといわれてしまうのは何故?

フランス在住の私ですが、今までケチなフランス人に出会った事はありません。それどころか、クリスマスやバカンスなどにびっくりするくらいのお金を費やすので驚いてしまった程です。寄付などを募ると積極的に参加してくれますし、ケチという印象は本当にありません。

海外から「フランス人はケチ」と言われているとしたら、恐らくこの様な理由ではないでしょうか。美術館や文化施設、文化活動において、フランスは月一の無料デーなどを実施していて、支払いをせずに楽しめるものが多いのです。それが当たり前と思っているフランス人が、海外で同じように振る舞っているせいかもしれません。また、バカンスとクリスマスに大きな支出があるので、普段は質素な生活をしている人が多く、お金の使い方にメリハリがあり過ぎるのでしょう。

 

日本の○○が注目され始めている?!

金の豚近年、フランスの書店で見かけるようになった日本語があります。それは「KAKEIBO」家計簿です。これが、フランス人に認知されているとは思えませんが、密かなムーブメントが起きているようです。

公共料金は口座引き落とし、買い物はカード決済のフランス人は、月1回送られてくる銀行の明細を見てお金の動きをある程度把握しています。しかし、現金をあまり持たないので財布の紐も緩みやすいのかもしれません。

フランス人の口からよく聞く言葉に 消費社会「ソシエテ ド コンソマション(société de consommation)」があります。その様な暮らし方から、もう少し生活を丁寧に過ごしたいと思う人には日本の家計簿は興味深いのでしょうね。

 

まとめ

多くのフランス人はプライベートな時間をとても大切にしています。「お金も大切だけれども大切な人と過ごす時間、自分の時間の方が大切だ。」とあくまでもお金は自分の人生を楽しむためのツールの1つに過ぎません。社会保障が整っているからこその言葉かもしれませんが、お金に左右されないという軸を持っていることはとても素敵ですよね。

執筆:YUKO

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