先週、ラクタリス(Lactalis)社のエマニュエル・ベスニエ(Emmanuel Besnier)社長とブリュノ・ル・メール(Bruno Le Maire)経済担当大臣は会談の中で、ロワール地方のクラオン(Craon)産のサルモネラ菌に汚染された牛乳を使ったすべての製品を発表、回収すると述べました。
ラクタリス社は、2017年12月に発覚したサルモネラ菌に汚染された恐れのあるプラントで製造された全ての乳製品と、1300品以上の乳幼児用製品を把握しているとし、いかなる製造日であっても既に市場に流通しているクラオンの製造工場で作られた乳製品を回収する、と約束しました。
この問題で一番被害を受けるのは6か月未満の乳幼児であるとし、被害を受けた全ての家族を補償すると発表しました。またこの問題を受けて12月に閉鎖された工場で働いていた従業員への失業手当は100%補償される、と述べています。
これまでに判明している流通先は、Leclerc、Carrefour、Auchan、Intermarché、System U、Cora、Casinoなどの大手小売業者、そして乳幼児のミルクを取り扱っている薬局などで、83カ国、1200万箱以上に上ります。
2017年の前半には既にこの問題がわかっていた可能性もあり、対応の遅れに批判が集まっています。
執筆:Daisuke