外国語を学ぶ目的や学習法は本当に人それぞれですよね。外国語を学ぶ方法として、こうしなければいけないということはありません。ただ、語学を教える立場の筆者としては、外国語学習のためにぜひ皆さんにチャレンジしてほしいことがあります。
そこで今回は、外国語学習で絶対やってほしいことや語学を学ぶ醍醐味についてご紹介します。
外国語学習で絶対にやってほしいこと!
講師をしているとたくさんの出会いがありますが、中でもフランス語が全くゼロの状態から仏検準2級に合格するまでになった教え子のAさんの話をしていきますね。
Aさんがフランス語の初級文法が一通り身に付いたときに、二人で次の目標について話し合ったときのことです。Aさんは「次は仏検2級に向けて準備したい。」ということで試験準備をすることにしたのですが、そのときに私から一つ勧めたことがあります。
それは、普通の本や新聞、インターネット記事など、学習教材ではないネイティブが読む「本物のフランス語」に触れてほしいということです。読書は語学学習の王道だと言えます。
Aさんは「試験のために単語や熟語、表現などを学んでいきたい。」と言ったのですが、それならばやはり読書がうってつけなのです!ただ問題集を解くだけではなく、本を読むことで語彙や表現が増えていくからです。
外国語学習の醍醐味
Aさんのフランス語レベルはまだ初級文法を終えたばかりなので、いくつか取り組みやすい本を推薦しました。数ある中からAさんが選んだ本は、“Le Petit Prince”(星の王子さま)でした。王道の中の王道といえる本ですね。
日本語訳と原文では読んだ感想も違う!
以前、筆者が日本語訳で読んだときは、正直「ふ~ん。」という感じで特に好きな作品ではありませんでしが。しかし、フランス語原書を読んだときに驚くほど心に迫ってきたのです!まるで初めてこの作品を読んだという気がしました。Aさんがこの本を選んだ理由は筆者のこんな体験談を聞いたからでしょうね。
最後に
多くの洋書が日本語に訳されていますが、原書のままで読むと全く違う感想を持つことがあるものです。日本語訳ではなく原書を読むということも外国語学習の醍醐味と言えるでしょうね。
執筆 Akiyo