日本でも高い評価と地位を獲得しているフランスブランドのコスメやアイテム。現地に行けば、さらに選りどり見どりかも!? なんて、期待に胸を膨らませてフランスを訪れる日本女性も少なくないはずです。ところが、日本女性にとってなくてはならないあのコスメアイテムが、フランスにはないのです。
今回は、その中でも特に必要性の高い3点をご紹介します。
化粧水
皆さんは、どんな基礎化粧品を使っていますか?クレンジング、化粧水、クリーム、乳液、アイクリーム、美容液・・・・・・など、使うアイテムは人それぞれですが、化粧水をつけない日本女性はあまりいないのではないでしょうか。
ところがあのディオールの国、シャネルの国、のフランス女性はなんと化粧水をつけないのです。もちろん様々な美容液を使う人もいるのですが、基本的に洗顔後はダイレクトに保湿クリームを塗っておしまい。いわゆるオールインワンのクリームがフランスの女性達には人気のようです。
そんなフランスにも、わずかながら化粧水は売られていますが、パッケージを良く見ると「保湿」という文字が見あたりません。トラブル肌用の引き締め効果をうたった「収斂化粧水」か、若干の保湿をかねた「拭き取り用ローション(つまり洗顔料)」が主流です。
それでもフランスでどうしても化粧水を手に入れたい方にお勧めなのが、日本でも有名なアベンヌ(AVENE)や、ラ ロッシュ ポゼ(La Roche Posay)などのスプレータイプのもの。オーガニック系ならサノフロー(SANOFLORE)やメルヴィタ(Melvita)のエッセンシャルオイル入りの化粧水などがお勧めです。日本の化粧水のように、すぐれた保湿力は期待できないかもしれませんが、敏感肌やトラブル肌の方も比較的安心して使える商品ではないでしょうか。ただし個人差によりますので、保障はありませんが・・・・・・。
コットン
お化粧をする際、あれば何かと便利なコットン。実はこちらもフランスに持って行きたいコスメアイテムの一つです。もちろんフランスにもコットンはあります。でも悲しいかなフランスのそれは固めのものが多く、日本で売られているような肌に優しいフワフワなものがありません。
この固めのコットン。良く見ると片面にスジのような模様がついています。そのスジに触れてみると、なんだかゴワゴワとした肌触り・・・。急いでパッケージを読んでみると、このスジがついている面で肌を擦ればより汚れが落ちるという、まるで台所用スポンジ!? のような説明が記載されています。しかしフランス女性にはなぜか人気が高く、このタイプのコットンがどこのスーパーでも売られています。ちなみに、日本人がよくやるコットンを薄く剥いでの「化粧水パック」なども絶対にできませんので、あしからず。
スキンケアは「そっと優しくが常識」と考える私達日本人にとって、フランスのコットンは少々使いづらいかもしれません。もちろん人それぞれ、クオリティーさえ気にしなければ、これらのコットンも普通に使うことができます。とはいえ、やはり少しでも柔らかいものが欲しい方は、スーパーや薬局の赤ちゃんコーナーに売られているお尻拭き用コットンを購入してみてはいかがでしょうか。赤ちゃん用なのでコスメ用のコットンよりも数段柔らかくサイズも大きめなので、こちらの方が使いやすいかもしれませんよ。
泡立てネット
洗顔に泡立てネットを使っている方は、フランスに滞在するなら必携です。これはもうフランス中どこを探しても売っていません。フランス女性は手で石鹸を泡立てて顔を擦って洗い流す、きわめてシンプルな洗顔方法。「クリームのように泡立てる」なんて手間のかかることをしないのです。
実は、そもそもフランスでは水で顔を洗うほうが少数派。メイク落としも洗顔も「拭き取りローション」で済ませます。というのもフランスのほとんどの地域の水質は、お肌に良いとはいえない「硬水」だから。日本と同じ感覚で毎日水で洗顔すると・・・・・・お肌がカサカサになってしまうことも。どうりでフランスに泡立てネットが売られていないわけです。
滞在中にお肌の乾燥が気になるようなら、フランス女性のように拭き取りローションで「洗顔」されてみてはいかがでしょうか。
まとめ
日本とは異なるフランスのコスメ事情。今お使いのアイテムにこだわりがある方は、出発前に準備をしておきましょう。コスメ大国のフランスだから手に入るとは限りません。
それでもフランスで本場のブランドコスメをウィンドウショッピングするだけで、わくわくしますよね。そしてフランス語が少し話せたら、もっと楽しめるはず。スカイプで気軽に学べる フランス語学校 アンサンブル アン フランセ で、こちらも事前準備をしてください!
執筆 Lio