前回はパリ流ライダースジャケットの着こなし方と選び方についてお話しました。
今回はパリジェンヌのお気に入りバッグと、スタイルやセンスをアップさせるためのコツについて語ります。
パリジェンヌが好む定番バッグとは?
みなさんは、パリジェンヌバッグと聞くと、どのようなものを思い浮かべますか?日本でも注目されるフランスブランドのものでしょうか?パリの街で彼女たちの着こなしをチェックしていると、有名ブランド・無名ブランドにかかわらず、レザーバッグを好むことがわかります。定番はA4サイズでかっちりしたデザインのものよりは、ホーボーバッグのような丸みのあるタイプが人気です。ダークな色合いの洋服に黒のレザーバッグを腕にかけた着こなしは、まさにフレンチシック。オールシーズン変わることのないパリスタイルともいえます。
しかしトレンドに敏感なパリジェンヌは、きちんと流行を押さえたバッグも取り入れ、パリらしさが光る着こなしを楽しんでいますよ。それは、どのようなバッグなのでしょうか。
最旬コーデにはミニショルダーバッグがマスト
今パリジェンヌたちの間でマストなのが、日本でも人気のミニショルダーバッグ。中でも底がラウンド型のものが人気で、春スタイルに欠かせない存在に。しかしパリと日本、同じアイテムであっても取り入れ方にはちょっとした違いがあります。
日本人はショルダーサイドにスカーフを結んだり、チャームを飾ったりしてプラスワンを楽しみます。そうすることでシンプルなバッグが華やかになり、着こなしのアクセントにもなるわけですね。一方パリジェンヌは普段のコーデにそのまま取り入れ、バッグ自体をフレンチスタイルのポイントにしています。いつだって、さり気なくスマートに取り入れるのがパリ流。白や黒・グレーのベーシックアイテムに、ミニショルダーバッグをそのままオンしてパリジェンヌを気取ってみてくださいね。
このタイプのバッグは、ショルダーをストレートに肩掛けするとクールに、斜め掛けするとカジュアルな印象になります。その日の気分やコーデによって変えてみるだけで新鮮な気分に。また肩掛けするときは腰の位置に、斜め掛けする場合は腰上にバッグがくるように設定しましょう。重心が自然と上の方になりバランスよく見せることができますよ。
パリ流シンプルカジュアルにはコットンバッグ
パリの街で以前よりも多くみかけるようになったのがコットンバッグ。エコバッグとも呼べるリーズナブルなバッグが、パリ流シンプルカジュアルにはまるのです。人気の色はオフホワイトで、ブランドのロゴなどが入ったシンプルなものが人気です。あえてヴィヴィッドなカラーを選んでモノトーンコーデのポイントにするのもいいですね。
サイズはA4の縦長タイプが使いやすいですが、50cmほどある大きなものの場合は入れ口のサイドを内側に織り込んで、台形型にして持つのがおすすめです。そうするとバッグが異様に大きく見えてしまうことがありません。ポイントは薄手の生地のものを選ぶことです。肩に掛けたときも身体に馴染みやすく、ラフな感じで持つことができますよ。日本にはリーズナブルで可愛いものがたくさん揃うので、パリジェンヌをイメージしてぜひ取り入れてみてくださいね。
バッグ2個持ちでセンスアップをはかる
パリジェンヌは、ショルダーバッグとコットンバッグの2個持ちでセンスアップをはかることも。ショルダーバッグを短めに斜め掛けにし、反対側の肩にコットンバッグを掛けます。短いものと長いもので上手くバランスを取れば、こなれた印象に。またコットンバッグがあれば荷物が増えても大丈夫。ショッピングバッグ的な役割も果たしてくれるうえ、最旬パリジェンヌスタイルが完成するのです。
パリらしさのある旬スタイルにも挑戦を
パリジェンヌの定番バッグに目を向けつつ、パリらしさのある旬スタイルにもどんどん挑戦してみてくださいね。次回は、パリジェンヌの春アウター「ジャケット」のお話です。お手本にしたい着こなしやインナー選びについてもご紹介します。
執筆 KUMICO