前回はパリジェンヌスタイルに欠かせないスキニーパンツについて語りました。
今回は冬のおしゃれの必須アイテム「タイツ」のお話です。
パリの百貨店に並ぶ「冬の美脚アイテム」
冬、パリの百貨店の靴下売り場にはたくさんの種類のタイツが並びます。日本で多くのファンを持つブランド、Wolford(ウォルフォード)やPierre Mantoux(ピエールマントゥー)、FALKE(ファルケ)など…。その中でも最もパリの人々に親しまれているのが、フランスのアンダーウェアブランドDIM(ディム)のものでしょう。比較的リーズナブルであることも人気の理由といえます。
タイツはフランス語でLe collant(ル・コラン)といいますが、ストッキングのことも指します。ちなみに太ももまでの長さのストッキングのことはLes bas(レ・バ)、膝までのタイプのものをLes mi-bas(レ・ミバ)と呼びますよ。
さて、冬のワンピースやスカートスタイルに合わせることの多いタイツ。定番の黒タイツは足を引き締め、美しく見せる効果があります。しかしタイツといっても厚みはさまざま。ここにも日本人とパリジェンヌの選び方の違いがあるのです。今回はどのような違いなのでしょうか。
パリジェンヌが選ぶのは「エレガンス」
タイツの厚みは糸の太さを表すデニール数によって異なります。パリジェンヌが好むのは、その数値が低い20や25デニールといった肌が透けて見えるもの。このタイプは、脚の線が縁取られたように映るためシャープに、そしてセクシーな印象を与えます。彼女たちが選ぶのは、やはりエレガンスなのですね。
対して日本人は肌が透けて見えるタイプを苦手とする方も多く、靴下専門店では80デニールのタイツが人気です。こちらは透け感がなく、足全体をキュッと引き締め細く見せてくれます。よって美しく見せながらも、防寒性に優れたものを選んでいるということになりますね。
パリジェンヌ流!薄手のタイツをおしゃれに履くには?
パリジェンヌはさらに薄い、15デニールのタイツも好みます。これはもう、タイツというよりストッキングと呼ぶのが相応しいですね。シンプルな黒はもちろん柄の入ったものも人気です。彼女たちはスキニーデニムの下に履き、足首だけタイツの柄を見せて、おしゃれを楽しむことも。その場合、靴は白スニーカーをセレクトするのがお約束。モノトーンの足元がパリらしく、とても粋なのです。
日本人なら、ナチュラルカラーのストッキングを選ぶことが多いでしょう。素足っぽく見せてパンプスを合わせれば、デニムスタイルが上品に決まるからです。
普段厚みのあるタイツを愛用している人にとって、薄手のタイツは寒く感じるかもしれませんが、時にはパリジェンヌのようにセクシーな要素をコーデにプラスしてみてはいかがでしょうか?着丈が長めのワンピースやデニムに合わせれば、気軽に取り入れることができますよ。
靴を変えるよりタイツのデニール数をチェンジ!
靴を変えるよりタイツのデニール数をチェンジした方が、エレガントになることもあります。ぜひ、パリジェンヌなタイツコーデにチャレンジしてみてくださいね。次回はスタイルアップが叶う、パリらしいニットの着こなし方などをご紹介します。
執筆 KUMICO