前回はパリジェンヌスタイルに欠かせない、スキニーパンツのスタイルアップ術についてお話しました。
今回はVネックニットを「パリジェンヌ流に着こなす方法」についてお話したいと思います。
ニットは深いVネックが好きなパリジェンヌ
冬のパリの朝。パリジェンヌはダークカラーのコートに身を包み、石畳の上を足早に歩いていきます。しばらくするとカフェの前で立ち止まり顔見知りのスタッフとビズを交わし、再び歩き出す…そんな光景を何度目にしたことでしょう。
さて、冷たい空気が流れ吐く息も白くなる頃、パリは一気に「黒が似合う街」になります。また冬のコートスタイルをシックに決める彼女たちの着こなしにも、注目が集まる時期といえますね。ですが、気になるのはそのコートの中。どんなアイテムをどのように着ているのでしょうか。
パリジェンヌも私たちと同様、暖かく過ごすためにはニットが欠かせません。今シーズンのトレンドであるオーバーサイズニットも彼女たちらしく、フェミニンに着こなしています。またニットは深いVネックタイプを好む傾向にあり、胸の谷間が見えるぐらいのものを着ていることも。しかし決していやらしく見えず、魅力的に映るのです。その理由、気になりますよね。
Vネックが女性らしさを引き出す
Vネックが魅力的に映る理由・・・それは、着たときに鎖骨を見せているから。鎖骨は女性らしさをアピールできるパーツであり、見せることで華奢な印象を与えることもできるのです。ですから、Vの開きが大きいものほどフェミニン度が増し、セクシーさも兼ね備えることになります。首から胸元にかけての肌見せ部分が多いほど、人の視線を集めることができるでしょう。
しかし、深いVネックは日本人が着ると過度にいやらしくなってしまうのでは…？と思う方もいるでしょう。そこでパリジェンヌをお手本にした「魅せるVネックニットの着こなし方」をご紹介したいと思います。
ラグジュアリーなレースアイテムを重ねる
パリジェンヌのVネックニットの着こなし方を見ていると、ランジェリーをチラリと見せていることがあります。繊細なレースが美しいキャミソールや、見えても良いブラジャーなどです。Vネックと重ねてさりげなく見せれば胸元が気になりませんし、いやらしくなることもないでしょう。またキャミソールの場合、シルク素材のものなら滑りも良くニットと重ねてももたつきません。
ポイントは愛らしいコットンレースではなく、透け感のあるセクシーなレースが施されたランジェリーをチョイスすること。日本人はスイートなものを選びがちですが、パリジェンヌはフェミニンで魅惑的なものを好みます。彼女たちのようにVネックの女性らしさを軽減させないランジェリーを選べば、いつもよりラグジュアリーな気分でVネックニットを楽しむことができますよ。
深いVネック対応のインナーを重ねる
レースアイテムはちょっと苦手という方は、深いVネックに対応したインナーを重ねることをおすすめします。体にピッタリとフィットするものを選べば、胸の谷間が見えてしまう心配もないですし、セクシーなラインをキープすることができますよ。日本はインナーの種類が豊富なので、洋服のデザインに合わせたものを選ぶことができるでしょう。
Vネックの美しさが際立つ着こなしを
パリジェンヌのように胸が見えても平気！とまではいきませんが、Vネックの美しさが際立つ着こなしを楽しみたいですね。次回はクールさが魅力のライダースジャケットに着目。「パリ流着こなし法」などについてお話します。
執筆 KUMICO
