©Cityscoot
早速ですが表題の答。もうお判りですね。
そう、今日はパリの街で目にする電気バイクのお話をします。
Cityscootとは
渋滞や大気汚染の問題に対処するため、最近では、都市のレンタサイクルが増えています。パリのVélib’(ヴェリブ)を、目にした方も多いことでしょう。つい最近始まったように思っていましたが、何とすでにサービスが開始して10年目に入ったそうです。利用者も増加しており、パリだけでなく、他の都市でも自転車貸し出しシステムを始めるところが増えてきています。
パリでは、5年前に電気自動車の貸し出しシステムAutolib’(オトリブ)も始まりました。こちらも利用者は着々と増えており、現在パリとその近郊で約4000台の電気自動車が活用されている模様です。
ここまでの前置きを読めば、きっと読者のみなさんも察しがつくのではないでしょうか。そう、丁度一ヶ月前6月21日に始まったサービス Cityscootとは、電気バイクの貸出しシステムなのです。
Cityscootの利用方法
©Cityscoot
スマホのアプリから前もって個人情報を入力・登録したのち、サービスの利用が可能となります。
登録は無料。月ぎめの料金もありません。Cityscootを利用できるのは18歳以上の成人のみです。
電気バイクの貸出料は、1分0.28ユーロ。30分で8.4ユーロ。
この値段は保険料も込みです。今のところ貸し借りが可能なのは、パリ中心とその周辺ゾーンのみだそうです。電気バイクはバッテリー残量によって、あと何キロ走れるという数字が最初から分かるようになっているので、走りたい距離によって使うバイクを選ぶことができます。
フランスでではありませんが、私も電気バイクを愛用していた時期があります。バッテリーが重いものの、静かだし、自転車と違って楽だしで、荷物の多い時は特に重宝していました。
日本ほど急な坂はありませんが、「モンマルトル」や「モンパルナス」などの地名に「モン(mont =山)と残っているように、パリには小高い土地がいくつか存在しますから、自転車だけでの移動はちょっと苦しいかな?と思うこともあるはず。電気バイクが簡単に借りられるようになれば渋滞も避けられ、住民にとっても便利ですし、利用者が増えれば大気汚染問題も改善されることでしょう。
ちなみに、フランスでは50CC未満のバイク運転なら、二輪免許は必須ではありません。
1988年以前生まれの人は運転免許証を持っていなくても構いませんが、それ以降生まれの人は免許証を持っていない場合、フランスでBSRと呼ばれる交通講習を受けている必要があるそうです。Velib’やAutolib’は、パリ市が運営していますが、Cityscootは、2014年にできたばかりの若い会社によるものです。公式サイトはをチェックしてみてください。
まとめ
パリでの普及に成功すれば、フランスのみならず、ヨーロッパの様々な都市で採用されるのではと思われるこの電気バイク貸出システム。今後の拡がりに注目!ですね。
執筆:冠ゆき