2025年7月8日(火)、今月5日から学校が夏休みに入り、フランスは夏のバカンスシーズンに突入しました。例年、この時期の週末はパリなど都市部からの出発で、道路は大変混雑しますが、今年の人気の行先はどこでしょうか?ある世論調査会社がランキングを発表しています。
今年の夏のテーマは「大西洋岸」と「島」、南仏は「暑すぎる」?
今年の人気ランキング100位のうちの84、トップ10のうちの9の行先は海岸部に位置しています。
特にトップ10は、コルシカ島(Corse)と湖畔の街アヌシー(Annecy)を除きすべてフランス西部、大西洋岸に集中しています。
大西洋岸は夏でも海水の温度が低く、日本人には「冷たい」海水浴のイメージですが、近年の温暖化による気温上昇、特に6月末からの猛暑が行先の選択に影響しているようです。
この期間に連日気温が40℃近くになった南仏、地中海沿岸のリゾート地は避けられたのか、上位10位に1か所も入っていません。
2025年、フランス国内のバカンスの行先ランキング
1位 レ島(イル・ド・レ;Île de Ré )ヌーヴェル=アキテーヌ(Nouvelle-Aquitaine)地方、シャラント=マリティーム(Charente-Maritime)県
2位 オレロン島(イル・ドレロン;Île d’Oléron)ヌーヴェル=アキテーヌ地方、シャラント=マリティーム県
3位 アジャクショ(Ajaccio)コルシカ島
4位 ボニファシオ(Bonifacio)コルシカ島
5位 サン=マロ(Saint-Malo)ブルターニュ(Bretagne)地方、イル=エ=ヴィレーヌ県Ille-et-Vilaine
6位 ラ・ロッシェル(La Rochelle)ヌーヴェル=アキテーヌ地方、シャラント=マリティーム県
7位 アヌシー(Annecy)オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地方、オート=サヴォワ(Haute-Savoie)県
8位 ビアリッツ(Biarritz)ヌーヴェル=アキテーヌ地方、ピレネー・アトランティック(Pyrénées-Atlantiques)県
9位 ノワールムティエ島(Noirmoutier-en-l’Île)ロワール(Loire)地方、ヴァンデ県 (Vendée)
10位 サン=ジャン=ドゥ=リュズ(Saint-Jean-de-Luz)ヌーヴェル=アキテーヌ地方、ピレネー・アトランティック県
この夏は地元のリゾート地で過ごすフランス人
このトップ10の中で18歳~34歳までの若い層に人気なのは、山に囲まれた湖畔の街アヌシーでした。
風光明媚で「アルプスのヴェネチア」と称されるアヌシーですが、近年、歴史的中心部で若者が深夜まで飲んで騒ぐなどの迷惑行為が頻発、オーバーツーリズムが問題になっています。
一方、リタイアした高齢者層の間に最も人気があるのはノワールムティエ島でした。
今回の調査では、今年は地元でバカンスを過ごす人が多いことも明らかになっています。
ブルターニュ地方に住む人に人気なのは、同地方南部のリゾート地キベロン(Quiberon)やランキング5位に入るサン=マロでした。
ロワール地方の住民は、同地方内のリゾート地、サーブル=ドロン(Sables-d’Olonne)を選び、ヌーヴェル=アキテーヌ地方の住民はレ島、オレロン島やリゾート、アルカション(Arcachon)を今年のバカンスの行先に選んでいます。
この夏、最も大渋滞が予想される日
夏に3週間から4週間、短い人でも2週間はまとめて休暇を取るフランスでは、夏のバカンスを取る人を出発月によって、俗に「7月組」(”juillettistes”)と「8月組」(”aoûtiens”)と呼んでいます。
この2組が入れ替わる、8月1日から4日にかけては上り、下りとも渋滞レベルが最も厳しい「黒」になっています。中でも8月2日(土)はこの夏で最も渋滞が激しい日と予測されています。
上りのピークは8月23日(土)ですが、29日~31日も大混雑が見込まれます。
7月14日を境に、パリの街もパリジャン、パリジェンヌがいなくなって静かになり、それと入れ替わるように中心部は観光客でにぎわいます。
パリの街がもっとも閑散とするのは、例年8月15日の祝日のある週で、今年は8月9日~17日の間です。この間はレストランや商店も閉店しているところが多数見かけられます。
執筆:マダム・カトウ