フランスの名物といえばクレープ。でも実はホイップクリームたっぷりの甘いデザート用だけではなく、おかずを入れた甘くないものもあるんです。それがガレット。
クレープとガレットの違いは?
クレープは生地を小麦粉で作りフルーツやクリーム、ジャムを入れるデザート用。それに対しガレットは蕎麦粉で作りハムやチーズ、サラダといった塩味の具を入れる軽食用です。
フランス語で蕎麦粉は、sarrasin(サラザン) あるいはblé noir(ブレ・ノワール : 黒い小麦の意味)。なので、そば粉のガレットは「galettes de sarrasin」、「galette de blé noir」と呼びます。
万能! そば粉と小麦粉のガレット
おばあちゃんのガレットは半分そば粉で半分小麦粉。だからおかずにもデザートにもあう万能ぶり。さぁご覧あれ!山積みになって登場です。
ランチにデザートに
今日はサラダとヤギのチーズをのせてランチに。そして残りはフレッシュな苺をまいて頂きます。おばあちゃんは生クリームが大好き。生クリームとイチゴをたっぷり入れて四つ折りにして、パクッと!Très Très bon!!
レシピはさまざま
ガレット galettes の発祥地、ブルターニュのシェフが作る伝統的なものは、そば粉 と水と少々の塩だけで作るのだそうです。でも現在はレシピもさまざま!
私はこのおばあちゃんの万能ガレットが一番です。具もさまざま。定番のハムとチーズと卵。変わりダネのスモークサーモンやブルーチーズとクルミ。そしてヤギのチーズとサラダ。その日の気分で召し上がれ!
おばあちゃんの万能ガレット crêpes ou galettes au sarrasin
材料
・そば粉・小麦粉 各125g
・水 650ml (半量を牛乳にしてもOK)
・卵 2個
・塩 5g, 1つまみの砂糖
・バターや油 大さじ25グラム
作り方
1. ボウルにそば粉と小麦粉、塩を入れ、水と牛乳を少しずつ加えて木べらで練る。
粉っぽさがなくなったら残りの水、溶き卵を加えて泡立て器でよく混ぜる。
ラップをして1時間休ませる
2. フライパンを熱してサラダ油少々をひき、紙タオルでなじませる。
玉じゃくし1杯分弱流し入れて、フライパンを手早く回しながら薄く広げ、中火で焼く。
具の準備 : グリーンサラダとヤギのチーズ / マッシュルーム、玉ねぎ、クリームチーズとナッツ / ロックフォールチーズとクルミの部品 / ジャガイモ、ベーコン、すりおろしたチーズやラクレット
執筆 Mayu
Mayu’sの美味しいフランス:
パリでフランス料理教室「Mayu’s Kitchen in Paris」を主催する料理研究家、野菜ソムリエ、フードアナリスト、出張料理人。料理教室では旬のBIO野菜を使ったオシャレでライトなフレンチ、ヘルシー和モダンを中心に教える。京都月桂冠フランス特派員。日本やフランスのメディアでも活躍中。
Mayu’s Kitchen in Paris: http://mayu-kitchen.com/
Facebook: https://www.facebook.com/MayusKitcheninPais