≪パンの話3≫パンづくりには欠かせない“pétrin”を使った表現法

2017.11.11

pétrinを使った表現法

最近またパン作りにはまってしまいまして、毎日生地を捏ねるようになりました。

天然酵母で手作りのパンは最高においしいと思いますが、皆さんは召し上がったことがおありでしょうか。天然酵母でのパンは、生地のもっちり感、やや酸味がかった酵母の風味がたまりません。近くに天然酵母のパン屋さんがある方は、ぜひお店をのぞいてみて下さい。

それから自分で酵母を育てるのもとても楽しいです。毎日香りと酵母の勢いを観察して世話していると、愛情が沸いてきます。

 

“petrinの中にいる”って?

さて、今回は pétrin という言葉を紹介したいと思います。

フランス人は良く”Je suis dans le pétrin !”と言いますが、一体どういう意味でしょうか。もちろんパンに関係しています。

pétrir という動詞が「こねる・練る」ですね。pétrin はこねるために使う容器のことです。パン屋さんが pétrin に水、粉、塩と酵母を入れて、両手を入れ込んでこねる作業を想像しましょう。

もみもみ、べとべと・・・それが pétrin です!

従って”Je suis dans le pétrin !”は「pétrin に落ちて、ベトベトする生地がくっついてしまった」かのように困っている状態ですね。日本語に訳すと「窮地に立つ」、「ピンチ」ということばになるでしょうか。
※ être dans un beau pétrin  で「窮地に立つ」、Quel pétrin ! で「さあ困った!」という意味で用いられます。

他にもこんな表現があります

他には”C’est un beau pétrin !”などもあります。
訳:「なんという複雑な状態だ!」(解決しにくい)

皆様、どうぞ、どんどん pétrin という言葉を使って見てください!

執筆 Matthieu
※上記の日本語はMatthieu先生が書いたものに一部修正を加えたものです。
日本語が堪能なMatthieu先生は、レッスンでも日本語可能です。ぜひ一度お試しください。(スタッフ)

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