仏検2級でおこなわれる書き取り・聞き取り試験。2級ともなると「聞き取れても書けない!」と感じるようになってくる方もいるのではないでしょうか?
ですが2級に合格するためには、この書き取り・聞き取り試験でとりこぼさないようにすることが大切です。
そこでここでは、仏検2級の書き取り・聞き取り試験の進め方やポイントを解説していきます。
仏検2級の書き取り・聞き取り試験の概要
まずは、仏検2級の書き取り・聞き取り試験について説明します。
書き取り・聞き取り試験(35分)
設問3つ(書き取り1つ、聞き取り2つ)
配点 書き取り 14 / 100点 、聞き取り 18 / 100点
90分の筆記試験の終了後に20分の休憩を挟んでから、書き取り→聞き取りの順でおこなわれます。筆記試験のあとはかなり疲れますから、休憩中にしっかりと脳を休めてくださいね。
【書き取り】文法の正確性を意識する
書き取り試験は、読み上げられるフランス語の文章を聞き取り、正しく書いていく問題です。配点は14点。1つ間違えるごとに減点されていきます。準2級よりも文章の難易度はかなりアップします。
問題文が読まれるのは合計4回。1回目と2回目は普通のスピードで全文が読み上げられます。2回目までに無理にすべて書き取る必要はありません。普通のスピードで読まれるため、書くのが追いつかないからです。
まずはしっかりと聞いて話の内容を把握し、キーワードとなる単語をフランス語でメモしておくこと。特に数字は聞き逃さないようにしてください。ただこの段階では動詞の活用や単数形・複数形など細かい点まで気にしなくてもOKです。
3回目は1文ごとにポーズが入ります。このときに全文を書き取ってしまうのが理想です。
4回目はまた普通のスピードで読み上げられます。3回目に書き取った文章を黙読しながら、抜けがないか確認していきましょう。
スペルミスがないことはもちろんですが、「性数の一致」「動詞の活用」などがきちんとできているかが重要なポイントです。また、quand と qu’on のような聞き取りミスにも注意しましょう。文法としての正確性を意識すれば間違いを防げます。
読み終えてからは2分ほど時間があります。ちょっとしたミスが大きなマイナスになってしまいますから、細かい点をしっかりと見直してくださいね。
【聞き取り】記入問題は内容の把握が大切
聞き取り試験は2問出題されます。
設問1は、会話とそれについての質問を聞き、答えを穴埋めで記入する形式です。配点は8点。
会話は3回読み上げられます。1回目は会話と質問が普通のスピードで、2回目は会話のあと、1問ずつポーズをおきながら質問が読まれます。3回目は会話のみで、質問は読まれません。
1回目は内容を把握することに注力し、メモをとることが大切。書き取り試験と同様、数字は聞き逃さないようにしましょう。特に deux と douze のように発音が似ている数字に注意してください。
2回目で内容を確認しながら答えを記入します。答えは言い回しを変えただけでほとんどが会話に含まれていますから、会話をよく聞くことが重要です。
3回目の会話では、性数が一致しているか、動詞の活用に間違いがないかをしっかりと確認してくださいね。アクセント記号のつけ忘れにも気をつけましょう。
【聞き取り】正誤問題は時間の流れに注意
設問2は、最初に話が2回、次に話の内容を説明する文が2回、そして最後に話がもう1回読まれます。問題は全部で10問あり、配点は10点。説明文が話と合っているかどうかを答える正誤問題になります。
1回目で内容をざっくりと把握し、2回目にキーワードのメモを取りましょう。そして説明文を聞きながら、正誤を判断します。判断に迷った場合は、迷っている箇所のメモを残しておくと最後に確認しやすいです。そして最後の話が読まれたら最終チェックをしていきます。
正誤問題のポイントは、時間の流れを整理できるかどうかです。「いつ、どこで、誰が、何をしたか」をきちんとメモしておきましょう。説明文は引っかかりやすいものが多いので、最初のメモを見直しながら確認することが大切です。
書き取り・聞き取り試験を制して仏検2級合格をめざそう
仏検2級の書き取り・聞き取り試験は、一次試験全体の中でも配点が大きい問題です。ここで点数を取れるかどうかが仏検2級合格を左右するといっても過言ではありません。書き取り・聞き取り試験で点数を稼ぐためには、話をよく聞いてきちんと内容を理解することが大切です。ラジオやYouTubeなどを活用して、普段からフランス語会話に聞き慣れておきましょう。
アンサンブルアンフランセでは、仏検2級の書き取り・聞き取り試験に対応したレッスンが可能です。レベルに合わせた対策を講師が丁寧に教えますので、いつでもご相談ください。
執筆:こと